今回は、麻雀のアガりに出てくる役を確率の高い順10コに厳選し、どんな役なのか解説もしていきます。
実際の麻雀でもよくアガられる役10コなので非常に効率よく吸収できます。
麻雀の主な役をここで覚えて、実践の中で自分の意志で役を作っていく楽しさを味わってみてください!
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基本のアガり形は「4メンツ1雀頭」
どの役をアガるとしても構成は原則同じになります。それが「4メンツ1雀頭」です。
赤丸1の「同じ牌の2枚1組」が雀頭(じゃんとう)もしくはアタマと呼ばれるもの。残りの青丸2~5の「3枚1組のかたまり」がメンツといわれるものです。
出現率の高い麻雀役10選
最初に役名となりの~ハン【フーロ】について説明しておきます。
ポイント
- ハン・・・その役をアガるとつく役の数
- フーロ✕・・・人の捨てた牌をポン・チー・カンしたらダメな役
- フーロ〇・・・人の捨てた牌をポン・チー・カンしてもOKな役
- フーロ△・・・人の捨てた牌をポン・チー・カンしてもOKな役だが1ハン下がる
リーチ(立直) 1ハン 【フーロ✕】 出現率40%強
あとひとつでアガりの状態(これをテンパイといいます)までもっていき、「リーチ」と宣言することでこの役がつきます。
リアルでも麻雀を打つという人は次の「リーチのかけかた」も参考にしてみてくださいね。
リーチのかけかた
- 「リーチ!」と宣言(下図参照)
- そのときに捨てた牌を横向きにする(下図参照)
- 場に1000点棒(赤い点がひとつあるだけの点棒)を出す
場に出した1000点棒は掛け金みたいなもので、アガった人がアガった点数と一緒にもらえます。
役のことは考えなくてもとりあえず鳴かない(ポン・チー・カンしない)で手を進めさえすればできあがる役なので、お手頃感が強いです。
ですが自分から「あとひとつでアガりだよ」とバラしてしまうことになります。また、リーチをしたら持ってきた牌を他の牌と入れ替えることはできません。
役牌-やくはい-(翻牌-フォンパイ-) 1ハン 【フーロ〇】 出現率30%強
役になる字牌を3枚集める(メンツにする)ことでつく役です。
常に役になる字牌とそうでない字牌があります。
役になる牌
- 常に役になる字牌・・・白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)
- 1周目(東場)のときに常に役がつく字牌・・・東(トン)
- 2周目(南場)のときに常に役がつく字牌・・・南(ナン)
- そのときの自分に割り当てられている家(東南西北)の字牌・・・自分が西家(シャーチャ)なら西、自分が北家(ペーチャ)なら北
タンヤオ(断么九-タンヤオチュウ-) 1ハン 【フーロ〇】 出現率20%強
「1・9・字牌」のことをまとめて么九牌(ヤオチュウパイ)といいます。それをすべて「断つ」(使わない)役。
つまり、手牌すべてを2~8の数牌のみで作る役です。他に制約がないし、分かりやすい条件なので狙いやすいと言えます。
例えば自分が大きく差を広げたトップで終盤に逃げ切りたいときなど、鳴いて進めたりしてスピード重視の選択も可能な万能役です。
ほとんどの他の役と組み合わせられるのも魅力のひとつ。
ピンフ(平和) 1ハン 【フーロ✕】 出現率20%強
基本的で一番ポピュラーでありながら制約の多い役です。
ですが、すべての役ではなく【フーロ✕】の役だけでいうと出現率はリーチに匹敵し、手ナリで(役は度外視して効率だけを考えて)打っていたら知らない間にピンフになっていた、なんてこともあります。
ピンフになる条件
- 雀頭(上図赤丸1)が役牌ではない
- 残りの4メンツ(上図青丸2~5)がすべてシュンツ(123や345などの数順の並びのメンツ)
- 待ち(上図青丸5。これがきたらアガりの牌)の形がリャンメン(例でいえば678になる6ソウと789になる9ソウの2とおりある)
- 【フーロ✕】なのでもちろん人の捨てた牌をポン・チー・カンしたらダメ
ピンフも他の役との組み合わせがしやすい役ですので、覚えておいたほうがいいでしょう。
ツモ(面前清自摸和-メンゼンチンツモホウ-) 1ハン 【フーロ✕】 出現率20%弱
そもそも面前清(メンゼンチン)というのは「鳴いていない状態」を表す言葉。
とにかく人の捨て牌をポン・チー・カンせずにテンパイ(アガり牌を待っている形)し、ツモでアガるとつく役です。
仮に役がない形でテンパイしていても、アガり牌を自分でツモってきさえすれば「ツモ」の役でアガることができます。
一発(いっぱつ) 1ハン 【フーロ✕】 出現率10%強
リーチとの組み合わせ役です。リーチをかけてから次に自分がツモるまで(1巡)の間にアガることができればこの役がつきます。
他の人が捨てた牌でアガる(ロン)のもいいですし、次に自分が持ってきた牌でアガる(ツモ)のもOK。
ひとつ条件があって、1巡内であっても他の人のポン・チー・カンがあった場合には一発が無効になります。
ホンイツ(混一色-ホンイーソー-) 3ハン 【フーロ△】 出現率6%強
マンズ・ピンズ・ソウズのどれか一種類(一色)と字牌で構成された役です。
字牌は役牌でなくてもOK。
ただホンイツの場合は鳴いて手を進める場面が多いので、役牌などをからませないとホンイツのみでは点数が低くなることが多いです。
「一色+字牌」と条件が覚えやすいので狙いやすい役ではあります。
イーペーコー(一盃口) 1ハン 【フーロ✕】 出現率4%強
同じ種類、同じ数の順番の並びでメンツをふたつそろえることでつく役です。
テンパイ時に成立していなくてもアガったときに成立していればOK。
例えば上図の牌姿で待ちの部分がピンズの45だった場合、3ピンでアガれればイーペーコーになります。
ですが6ピンでアガった場合はピンズメンツが345・456となり、イーペーコーにはなりません。
三色同順-さんしょくどうじゅん-(サンソートンシュン) 2ハン 【フーロ△】 出現率4%弱
同じ数の順番の並びをマンズ・ピンズ・ソウズそれぞれの種類で作る役です。
「三色」といえば一般的にはこの「三色同順」のことを指します。
他の役と組み合わせやすく、比較的狙いやすいので使い勝手がいいですね。
出現率的には珍しい感じですが麻雀の中でも華のある役として知られ、体感としてはもっとよく目にするくらいのものですから覚えておくといいでしょう。
注意点として、上図説明にもありますが役名どおり「マンズ・ピンズ・ソウズ(三色)をまんべんなく使う」「共通する数の並びのシュンツ(同順)を作る」のふたつが成立条件。
例でいえば、マンズとピンズだけで234のシュンツを作る(ソウズの234がない)とか、マンズ・ピンズ・ソウズで違う数の並びのシュンツを作る(234・234・345)では成立しません。
トイトイ(対々和-トイトイホー-) 2ハン 【フーロ〇】 出現率3%強
手牌の4メンツがすべてコーツ(同じ牌を3枚集めたメンツ)になっている役です。シュンツ(123など、数字の順番どおりに並べた3枚)はメンツにできません。
コーツを4つも作らなければいけないということで効率の悪い役かと思いきや、鳴ける(人の捨て牌でポン・カンができる)ので多少自由は利きます。
一番の特徴は鳴いても2ハンのままというところで、役牌やドラをからめてあげられればすぐに高得点の手に変化します。
まとめ
大まかな説明をまじえながら、出現率の高い役を10コ厳選してきました。
よく出てくる役というのはこれでほぼカバーできますので、実践でどんどん狙ってアガりにつなげていきましょう。