「失敗は成功のもと」なんて言っても、結局は失敗ってムダなことだよね?
こんな疑問にお答えしていきます。
日本の歴史から見ても「失敗」というものがいいものであるという考えはあまりないように思います。
そんな中でも「失敗は成功のもと」などという名言が消えることなく語り継がれているのはなぜでしょう?
それは間違いなく失敗が成功のもとだと言える根拠があるからです。
「失敗するとヘコじゃうんだよな」「失敗はしないように努力してる」という人。
失敗はしてはいけないものだと思っていませんか?
人はなぜ失敗をおそれるのか?その理由を深堀りしていきながら、あなたの中の失敗への考え方をまるっきり変えてしまう方法を解説していきたいと思います。
失敗がワクワクになるような自分を見つけられるようになりますよ。
コンテンツ
失敗はムダじゃない
ということで、失敗はムダになんてならないです。
むしろ成功のためには必要なものです。
順を追って解説していきます。
失敗を避ける理由
まずはなぜ失敗を避けてしまうのか、根本的なところから探っていきましょう。
大きく分けて「自分に責任を押しつけるパターン思考」と「周りの人からの責任を感じるパターン思考」があると思います。
自分に責任を押しつけるパターン思考
このパターンの思考は例えばこんな感じです。
- また失敗した。俺ってダメな人間なんじゃないか
- なにをやっても失敗する。なんで私だけ・・・
- あー、クソ!なんでミスするんだ!
実はこのパターン思考には思い違いがあります。
失敗は誰でもします
あなた自身の失敗に対してあなたはネガティブに考えるかもしれません。
しかし、気にしているから自分だけ目立っているように感じるだけで、他の人もどこかで失敗しています。
そんなに完璧に物事をこなせる人間っていません。
ただ、表立った言動に出していないだけです。
これはプライドが働いてそうしているのかもしれませんし、あまり気にしていないだけなのかもしれません。
いずれにしても失敗をしたこと自体について自分が感情を動かすことに意味はないということが分かると思います。
だって、あなたが他の人の失敗に気づかなかったように、他の人もあなたの失敗に気づかないこともありますから。
精一杯やっていて、それでも起きてしまったのなら仕方がないでしょう?
「失敗をした」。ただその事実だけを心にとどめておけばいいのです。
その事実をあなたの中で悪いほうに想像して膨らませる必要なんてなにもないです。
それ以上のものでもそれ以下のものでもない。
失敗から学ぶ気持ちをもつ
ですから、いい方向に想像するクセをつけましょう。
それはなにかというと、「次の失敗をしないためにどうすればいいのかを学ぶこと」です。
「あ!失敗した。ショボン」ではなく。
「あ!失敗した。次に同じことを繰り返さないためにはどうすればいいか考えよう。」
こう考えるクセをつけてください。
成功してばかりの人では知ることのできない「失敗」という貴重な体験をしたのですから、失敗した人にしか分からない攻略法があるはずです。
身近なところではゲーム。
初めてのプレイではうまくいかなくても、回数を重ねるうちにドンドン上手になります。
それは、つまずいたところで「なぜ失敗したのか?」「突破するためにはどうすればいいか」「何が足りないのか」を考えているから。
もし、つまずいたところで考えなければ、同じことを繰り返すでしょう。
ですから、失敗したところでなげくのではなく、どうすればいいのかを考えることが大切になってきます。
せっかくの失敗体験は必ず活かしましょう。
周りの人からの責任を感じるパターン思考
このパターンの思考は例えばこんな感じです。
- 失敗した。上司に怒られる
- やばっ。周りの視線がキツい・・・
- 失敗しないようにしないと自分が責められるかもしれない
このパターン思考にも思い違いがあります。
思ったほど周りは責めてない
そりゃあ底意地の悪いヤツや自分のことしか考えていないような上司は自分の評価を気にすることしか頭にないので責めてくるかもしれません。
ですがそもそもそんなヤツは人がミスしてもミスしなくても責めてくるようなヤツです。
いちいち気にしていたらキリがありません。
同僚とかであれば同じ方向を向く仲間なので、あなたが思うような責める気持ちは案外持っていません。
もし責めているとしても、失敗自体を気にしているのであって、失敗をしたあなたの人格を責めているのではありません。
自分の存在をすべて否定されたくらいの悲観的な見方をする人がいらっしゃいますが、やめましょう。
そういうネガティブな考えをもっているのは周りに伝わります。
周りの人は「あ、この人ミスを気にしてるのかな?」と思って距離を置きます。
距離を置かれたあなたは「やっぱり自分のことを責めてるんだ・・・」とさらに悲観的になり収拾がつかなくなります。
あなたの一方的な思い込みからさらなるネガティブ方向へと落ちることの危険性を考えても、ひとつのミスに対して感情を動かすのはあまりいいとは言えません。
ひとりに責任を押しつける上司
仮に誰かがミスをしたときに、上司がその人ひとりに責任を押しつけるのは日本ではよくある光景だと思います。
でも、それって結局メンバーを束ねる上司(リーダー)の責任なんですよ。
通常は、同じ方向を向いて業務に当たっている上司・メンバー同士、カバーしあえる環境でなければいけません。
それを阻害するような環境づくりをしているから「ミスった本人の全責任」になるわけで、その雰囲気を出しているのは誰なのかといえばそこの上長に他ならないわけですよ。
「誰が悪い」「誰が悪くない」なんていう水かけ論に至るような職場はいい雰囲気とは言えません。
誰かの責任にしてその場が収まるとしても、根本的な改善にはならない。
ことあるごとに「誰がやった」「誰が悪い」が始まり、なんとなく場を収めて終わり。
また同じことが起きて、また同じ収め方をする。この繰り返し。
それでよしとしている職場があるのならばその責任はその職場の上長にあります。
ただただ起きた失敗に対してどう丸く抑え込むかを重視していて、次に同じことが起きたときの対策を何もしていないから。
つまり、失敗を成功につなげるための策を何も打っていないんですよ。
かといって「またか・・・。しょうがない」で済ませてしまっても解決策は生まれません。
起きたことに対してメンバーが一丸となって前向きな姿勢で臨まない限り、同じことは何度でも繰り返されるし、その場しのぎにしかならないんです。
まとめ
ここまでのポイントを挙げてみます。
- 人間はもともと失敗をする生き物。
- 失敗は成功を導き出すためのヒントのかたまり。必ず活かす。
- 失敗は成功ばかりの人では得られない大切な経験。
- 失敗とは「失敗」。それだけが事実。自分の中でそれ以上にもそれ以下にもする必要はない。
- 失敗したら落ち込む前に再発しないための工夫をする。
- 案外自分が思っているほど他人はミスを気にしていない。なぜなら自分もミスをするから。
- 責任論で済ませようとする職場の真の責任はその職場の統括者にある。
その上で、自分がいつ失敗するのか楽しめるようになればこっちのもの。
実は私自身も失敗は多いほうです。
でも悲観的にとらえるだけで終わることはありません。
「失敗しないと本当の意味では学べない」。
そう思っているからこそ、失敗を前向きにとらえて進むことができています。
成功に向けて失敗から引き出すべき3つのデータの記事はこちら。
→成功するために必要不可欠なもの【失敗から引き出す3つのデータ】
さ、私と一緒に意識改革してみませんか?