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ハーモニーが最高にきれいなコーラスグループ・コーラスデュオ3選

2020-09-21

 

歌といえばソロの歌のうまさや表現力といったところがピックアップされますが、日本ではまだまだ浸透していないコーラスグループというものがあります。

 

何がすごいって複数人で歌うところなんですよ。

 

「なにを当たり前のことを」と思うかもしれませんが、実際ソロで歌うのであれば自分の自由にできるわけで、複数人で協力し、しかもハーモニーを大切にしないといけないコーラスグループとなると、難易度は爆上がりしてきます。

 

そこで今回はただでさえ難しいコーラスを異次元のレベルでいともたやすくこなすプロのコーラスグループを3組厳選して紹介していきたいと思います。

 

Little Glee Monster (リトルグリーモンスター)

 

平均年齢21才の女性5人組コーラスグループです。

 

それぞれにイメージカラーが割り振られており、そのあたりはコーラスグループとしては個性的な面でもあります。

 

若さあふれる強烈なパワフルボイスがトレートマークです。

 

メインボーカルはなんとなくは決まっていますが、それぞれの見せ場をちゃんと作ってくれています。

 

サーカス

 

男女2人ずつの混合編成のベテランコーラスグループです。

 

とにかくね、安定感なんですよ。

 

絶対に崩れることはないんじゃないかという安定感。

 

そしてそれぞれがもつ優しく包み込むような心地よい歌声。

 

ヒーリングミュージックに匹敵するくらいの心地よさです。

 

コブクロ

 

男性コーラスデュオです。

 

まず、とにかくふたりとも抜群に歌がうまいです。

 

また、表現力がズバ抜けています。

 

深みのある歌声の黒田さん、高音が突き抜ける感じの小渕さん。

 

歌声の音色の特徴が全く違うにもかかわらず、重なり合ったときのハーモニーはとても心地よい響きです。

 

3組に共通する他のボーカルにない特色

 

people standing on stage performing song

 

コーラスグループ・コーラスデュオはそれこそ他にもたくさんいます。

 

ですがこの3選は他のアーティストでは成り立ちえません。

 

ここでこの3組だけに共通する特色を解説していこうと思います。

 

1.ハーモニーの作り方が秀逸

 

「コーラス」ですから、なにに特化しないといけないのかというと「ハーモニー」です。

 

歌声以前に、作り出したハーモニーが人の耳に心地よく響いているか、私はここを重視しています。

 

これは簡単にいうと「音の離れ方」です。

 

メインボーカルのメロディーに対して違和感のない「音の離れ方」のハーモニーを作るのがまず難しい。

 

聴いた瞬間「アレ?」と思うようなハーモニーではどれだけうまく歌っても心地よい響きになりません。

 

それは、音楽理論にならって作れば絶対にうまくいくというものでもありません。

 

すごく抽象的な表現になってしまうのですが、大事なのは「センス」です。

 

黒人音楽・アカペラといった音楽は、楽器を持つことのできない奴隷時代の黒人たちが自分たちの歌声のみを楽器の代わりとして用いたことがはじまりとされています。

 

ここに音楽理論はありませんでした。黒人たちの持って生まれたたぐいまれなる音楽センスや即興性というものがなければ具現化することが難しい種類の音楽なのです。

 

ジャズのスウィングなどはそれの最たるもので、譜面に起こすには難しい「ノリ」「グルーブ」「バイブス」に当たるもの。

 

感性やフィーリングを最大まで研ぎ澄ますからこそできうるものであって、理論づくめでは成しえないこと。感覚が鋭敏でなければ成しえないことなのです。

 

それができるかどうかは「センス」になってしまいます。

 

ですからこの3組はいうなれば「センスのかたまり」といえるでしょう。そのくらいすごい。

 

2.徹底した役割分担

 

アマチュアのコーラスグループの歌を聴くとこんなことありませんか?

 

「ひとりひとりの我が強い」

 

これはひとりひとりが「俺が」「私が」で目立とうとするとこうなります。

 

声の音量も全員MAX。誰がメロディーパートで誰がコーラスパートなのかさえ分からない人もいます。

 

各々がメンバーとの呼吸を合わせることを忘れたとき、それはコーラスではなくなります。

 

先程挙げた3組は例えばメロディーパートを支えるという意識のコーラスなので、コーラスが出しゃばりすぎない。

 

音量も常に全力というのではなく、自分のパートや曲の部分によって使い分けています。

 

このへんが徹底されていて、全体の調和というものを考えたバランスのよいものになっています。

 

だから耳ざわりじゃない。だから心地いいんですね。

 

3.黒人音楽の最大のルーツ「楽しむ」

 

「グルーブ」が大事というお話をしましたが、まさにそこです。

 

「うまく歌おう」ではなく、「歌うのめっちゃ楽しい!」「一緒に歌うの楽しい!」

 

この気持ちを持っているからこそ私たちの心に響く。

 

テクニックは確かに重要な要素です。でもそこだけにとらわれてしまってはコーラスを最大限まで高めることはできません。

 

「グルーブ」を出すために必要なのは「理論」ではなく「感性」。

 

ここを間違えるといつまでたっても人の心に響かない。

 

この3組はそれが分かっているんでしょうね。

 

だから鳥肌が立ち、だから涙が出る、感動する。

 

素晴らしいことです。

 

まとめ

 

抽象につぐ抽象で申し訳ありませんでした(笑)。

 

でもそういう要素が一番大事なジャンルがこのコーラスなので熱く語らせていただきました。

 

黒人音楽に「ソウル」と呼ばれるジャンルがあります。

 

まさしく「ソウル(たましい)」を揺さぶる音楽、歌声なんですね。

 

コーラスを聴くとき、こんな見方をしてみると、また違ったよさが楽しめたりします。

 

この3組のコーラスを私の文章に照らし合わせながら聴いてみてください。

 

 

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