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文章力は本を読んでも上げることはできません【文章力アップの要素】

2020-09-24

clear framed eyeglasses on top of pile of books
ごんざぶろう

文章力をアップさせるには本を読めと言われるけど、本当?

こんな疑問にお答えしていきます。

「文章力をつけるために本を読もう」は、本当によく見かける言葉ですね。

私はそのたびにこんなふうに思っていました。

「この話、違うな」と。

こういうのもなんですが、単純な文章力というのであれば、私は標準レベルを超えるものをもっていると思います。

何をもってそう思うかは私のブログの文章を読んで判断していただく以外ないのですが、「うん、まあ標準は超えてるんじゃね?」と判断してくださった方はぜひこのまま読み進めてほしいと思います。

私は漫画が大好きでした。ですが本を読むのは嫌いでした。小説、エッセイ、形式にかかわらず読んでいません。

「私は標準以上の文章力をもっていますが、本は読んでいません。」

すでにおかしいですよね?本を読んでいないなら文章力がつくはずはない。

前置きが長くなりました。

というわけで今回は、本を読むこと自体と文章力が上がることの関係性はないというところでお話を進めていきます。

私が考える真の意味での文章力の上がる方法についても解説していきますのでよろしくお付き合いください。

セールスライティングと文章力は違うもの

前提として「文章力があれば商材も売れやすいんでしょ?なら文章力は必須でしょ」という人もいると思います。

ですが、セールスライティングと文章構成力は違うもの。

セールスライティングは商材を売っていく上での文章技術で、それに特化したテンプレートにも似たものです。

単純にこのセールスライティングのスキルがほしいのであれば、活躍されているブロガーのみなさんがいろんなメディアで語ってくださっているのでそちらを参考にしてください。

そもそもブログに文章構成力は必要か?

すごく根本的なところになるのですが、実はブログを書くのに文章力が必要かどうかも疑問視しています。

商材の販売という点で必要なのはそれに特化したセールスライティングのほうで、単純な文章力は必要なのかということです。

ブログですから、読みやすさというのは最重要視していかなければならない部分。

しかし、例えば難しい言葉遣いをできるだけ避けようとか、漢字を多く使うのはやめようというのは、技術であっても文章力ではないと思うのです。

これは私たちが読み手の読みやすさを考えたものであり、文章構成力がズバ抜けているだけでは読まれないと思っています。

だって読者がブログに求めているものは小説のようなたくみでシャレた文章ではなく、自分の生活によりそった簡潔な情報なのですから。

ですから文章の読みやすさと文章力のたくみさとは必ずしもイコールではなくて、じゃあブログに文章力って必要ないんじゃないかと私は思っているのです。

とはいえ、ここで「文章力はブログに要らん。終わり!」ではあまりにもそっけないので、引き続き文章力を上げるお話をしていきます。

文章構成力に必要な要素

求めている文章力が「ブロガーとしてブログを書く上での文章力」を指していると推察し、この観点からお話を進めます。

「この文章うまいな」と感じる文章に必要な要素は、厳密にいうと「構成力」です。

これはトップブロガーのみなさんも使っている方法ですが、「結論」を先に持ってきて、理由を述べて、例を挙げて・・・みたいなものです。

思ったことをただツラツラと書いても意味が伝わりにくいので、自分が書く文章をパートで分けて順序なども考えながら構成する力、これが「文章構成力」です。

そこに語彙(ごい)力、文法、慣用句、接続詞などを効果的に織り交ぜながら文章を作ります。

「趣味の読書」にならないよう注意

文章力を上げたいAさん。「このブロガーさんが読んでるビジネス本、同じように読んでみよう!」と思って本を読みます。

さて、この本を読むことによってAさんは文章構成力を身につけることができるでしょうか?


この本で身につくのは「ビジネスのノウハウ」です。これだと文章構成力を身につけたいのにビジネスのノウハウが身についてしまいますね。

さらにAさんは興味があった推理小説を読んでみました。

この本で身につくのは「豊かな想像力」や「推理能力」です。また文章構成力は身につけられませんね。

足りないのは目的意識

なにがどう食い違ってこのようなことになったのでしょう?

実は「文章力をつけるために本を読もう」という言葉をそのまま信じてただただ本を読むとこうなります。

目的意識を変えてみましょう。読むのはさきほどのビジネス本でも推理小説でも構いません。

でもそこからあなたが学びたいのは文章構成力なので、文章の成り立ちや言葉の使い方に注目して読んでみましょう。

最悪、内容は頭に入ってこなくても大丈夫です。

書籍である必要性はない

いろんな場面でこぞって「本を読みましょう」と言われていますが、別に書籍でなくとも新聞の文字でもいいのではないでしょうか。

電車の中吊り広告の文字でもいいし、私みたいに漫画の文字でもいい。なんなら今飲んでいるドリンクのラベルの文字を読むのでもいいですよね?

文章の成り立ちや言葉の使い方に注目して読むことが文章構成力を上げることならば、読んでいる文字の種類は関係ないはずです。

つまり、文章力を上げるために本を読みましょうと口をそろえている人たちも、「なぜ本を読むと文章力が上がるのか」をしっかりと理解しないまま情報を拡散しているのです。

これでは情報を与えられた読み手からすれば間違った方法をとってしまったり、意味が理解できずに迷ったりするに決まっています。

文字に興味を持つことが大切

ただただ「文章構成力を上げたいんだ!」と切に願っている人たちに、私から適切なアドバイスを送るとすれば、「文字に興味を持って生活しよう」です。

「本を読む」ではなく、文字に興味をもつことです。

私自身文章を書くのはとても好きです。大学進学の時期に「小論文の推薦でいけるからやってみろ」と言われるくらいでした。・・・まあそれを蹴ったがために最終学歴は高卒でしたが(笑)。

話がそれました。私が文章を書く以上に好きなのが「文字を目で追うこと」です。

私はこんなことを言われたことがあります。

「目の前に文字があると無意識に目で追ってるね。」

そのときに思いました。「自分は活字がすごく好き」なんだって。

「好きこそものの上手なれ」なんていう言葉もあります。

無意識で追うほど好きな活字から、それこそ無意識で得たものが文章構成力であったんだと心からそう言えます。

活字に興味があるからこそ、そこから内容を読み取るにとどまらず、どんな技法や構成を使って文章が書いてあるのか?そこまでを無意識で学んでいたのです。

だからそれが書籍ではなく漫画であっても新聞であっても問題ないのです。同じ活字がきざまれているものであれば。

ですから私はみなさんに本を読みましょうとは言いません。「強制的に仕方なく本を読む」ことから得るものは少ないです。

自分の目に飛び込んできた活字に興味をもって接してみてください。

その興味が継続するのであれば文章構成力はおのずと身につくでしょう。

まとめ

文章構成力というものから見て、なにをすれば身につくのか?

「本を読む」という行為そのものから得られるものはどんなものなのか?

そんなふうに逆説的にたどってみると、自分が求めていた本来の物事の姿が見えることがあります。

みなさんの文章構成力がさらなるアップをすることをお祈りしています。

関連して、「じゃあ、本を読むことから得られる本来のものはなに?」と気になった方はこんな記事もありますので読んでみてください。

なぜ「本を読め」と言われるの?本が読みたくなるかもしれない理由

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