ちょっと前の話ですが、あいづちは「さ・し・す・せ・そ」で打つといいと言われていましたね。
自分が聞き手側に回ったときにこれを活用すれば会話がスムーズに流れるというやつですね。
ところでこのあいづち、みなさん実際にそれを意識しながら使い、どんな効果があったのかまで覚えているでしょうか?
というわけで今回は、このあいづちの「さ・し・す・せ・そ」の実用性の有無と、効果的でないとするならばどんな代替案があるかを検証していきたいと思います。
これを最後まで読むことでさらに聞き上手なあなたが生まれるかもしれません。
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あいづちの「さ・し・す・せ・そ」とはなにか?
まずはあいづちのさしすせそがなんなのかご存じでない方もいらっしゃると思うので、解説しておきます。
「さ・し・す・せ・そ」はそれぞれあいづちの言葉の頭文字になっています。
- さ・・・「さすがですね」
- し・・・「知らなかった」
- す・・・「すごいですね」
- せ・・・「センスありますね」
- そ・・・「そうなんですか」
まあ、ぶっちゃけていうと相手を持ち上げて気分を損なわないようにしようという社交辞令のような意味合いで使われるものですね。
確かにひとつひとつの言葉にはどれもそれを聞いた相手の承認欲求だとか自己肯定感を満たすような効果があると推測されます。(わ・・・私はそんなこと言われても嬉しくないけどね!)
ただ、承認欲求だ自己肯定感だでめんどくさいプライドを持っているのは大抵男性なので、女性が男性にあいづちを打つならまだしも、それが逆になるとあまり効果はないような気がします。
実際この法則がまかりとおるのはお酒と小粋なトークを用意してくれているお姉さんのいるお店とかでしょうね。
こういったお店であれば多少バカにされていることに気づきながらも、その場の雰囲気で気分よくおうちに帰ることができると思うので、実用性はあるっちゃああります。
では、これらの言葉がはたしてどんな人がどんな相手にどんな状況で使っても効果的なものかといえば首をひねらざるをえません。
どれだけテンション高くあいづちを打ったところで相手もさすがにいつか気づくでしょうしね。
この「さ・し・す・せ・そ」が広く認知されてしまっているせいで多用できないという弱みもあります。
やはり基本は「聞く姿勢」
こうなるとやはり聞き手がどれだけ興味をもって聞いているかが重要になると思います。
話に耳を傾けているのであれば、体や目は話している人のほうを向いたり、表情や声のトーンも変化があったり、質問もしながら聞いたり、前のめりになったりするでしょうしね。
相手が話を聞いているかどうかって割と無意識に雰囲気で分かってしまうものだと考えています。
ごまかせる状況や人には限りがあるのが普通です。
「言い方」や「勢い」
そして難しいところですけど、オーソドックスと思われがちな「ふーん」や「へえ」「なるほど」はおそらく基本的には「話に興味がありません」の意思表示になりそうですね。残念ながら。
私は声のトーンというか、「勢い」は結構重要な要素かなと思います。
例えば「ホントに?」でも話を聞いていると分かるでしょうが、「マジで!!?」と強めの返事があったなら「ああ、この人ちゃんと話を聞いてくれてる」って私は思います。
「なるほど」ですら「なーるほどぉ!!!」みたいな感じであれば聞く姿勢ができているといえそうですが。
心の底から驚いたりすると語気って自然と強くなります。
こう考えると言い方や勢いで話を聞いているかどうかを判断できてしまいそうな気がしませんか?
案外「はぁゲーム」のようなニュアンス重視もいい
いっそのことあいづちをすべて同じ言葉にして語気やニュアンスで変化を持たせるのもいいかもしれません。
ヘンなことを言ったとき→「はあ!?」
驚くことを言ったとき→「はアッ!」
しょーもないことを言ったとき→「はあ・・・」
うなずくようなことを言ったとき→「はーはーはー」・・・などなど。
まとめ
「さ・し・す・せ・そ」を使うにしても使わないにしても、いい加減に流して聞くつもりで言った言葉は必ずバレます。
そういった意味では子供を褒めるときに一番効果があるような気がしないでもないですが・・・。
使う相手を変えてみるというのもまたひとついいかもしれませんね。
最後ですが、「話を聞く側」「聞き上手」について別記事で詳しく触れていますので、合わせて読んでみてください。