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日本と韓国のアイドルの違い【プロフェッショナルとしての技術】

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ごんざぶろう

よく比較される日本と韓国のアイドルの違いってなんだろう?

こんな疑問にお答えしていきます。

どちらもメンバーがキレイでかわいくてスタイルがよくて・・・というのは間違いないですが、決定的な違いは他にあります。

K-POP全盛とも言えるこの時代にあやかって、同じように見える両国アイドルの違いを解説していきます。

今までとは違った切り取り方で「アイドル」というものを見ることができるようになりますよ。

答え:プロとしての技術

ということで、日本のアイドルと韓国のアイドルとの決定的な違いは「プロとしての技術」です。

ダンスだけというのではなく、パフォーマーとして、エンターテイナーとして必要な要素すべてのプロ技術。

こう言ってしまうと、日本のアイドルには高い技術力がないというふうに聞こえてしまうかもしれません。

実際問題そうかもしれないのですが、「日本のアイドルに求められているもの」が韓国のそれとは大きく違う、といった感じです。

順を追って解説していきます。

日本のアイドルに必要な要素

現代日本人が現在の日本のアイドルに求めているものは「完璧でない人柄」「少し抜けている人柄」です。

アレ?って思いませんでしたか?

歌でもダンスでもチームとしてのまとまりでもない。

個人の「人柄」。

その輝きをファンは求めているのです。

日本人のみなさん、考えてみてください。

歌メッチャうまい、ダンスはプロ並み、バラエティでのトークスキルは芸人を超え、もちろんかわいくてきれいでスタイル抜群。

こんなアイドル、あなたは求めますか?

知的な美人さんに対して「なにか近づきがたい雰囲気があるな」と感じてしまうのは、その女性に「スキがないように見えてしまうから」。

それと同じようなもんです。

男性陣、正直に答えてください。

完璧すぎてスキがない女性よりも、スキがあって少しおちゃめなところがある女性のほうが興味がわく。期待をする。支えてあげたくなる。

思い当たるフシがある人は、手を高々と上げて「そうです!」とさけんでください。

・・・とまあ、尋問みたいになってしまいましたが。

アイドルはボランティアではありません。

マネーがからんでくるビジネスと直結している以上、目をそむけることはできません。

日本人は自己肯定感が低いと言われている人種です。社交性もあまりないと言われています。

であれば、日常でダメなところを指摘されたりしている人ならなおさら「スキがあって少しおちゃめなところがある女性」は刺さるはずです。

あるいは逆に自分を元気づけてくれる存在がいる。いるだけで支えになってくれる存在がいる。この上なく嬉しく楽しいはずです。

そういった日本人の気質や文化にそった形で成長してきたビジネスが「アイドル」や「メイドカフェ」になりますから、完璧さは必要ない。

むしろ寄り添い・寄り添ってくれるような存在こそが日本人にマッチする。

ですから、誤解を恐れずに言ってしまえば、日本のアイドルは「仮になにもできなくても存在意義がある」のです。

「見ててほのぼのする」「ほんわかしている」「ちょっとドジなところがいい」など、その人の人柄を求めているからです。

有名どころも地下アイドルと呼ばれているものも、市場や展開方法などに違いはあっても本質的なところは同じです。

韓国のアイドルに必要な要素

対して、韓国はどうかと言うと、気質や文化といったところでは日本のような独自のものがあるとはいいがたく、アイドル市場も日本ほど大きく育ってはいません。

市場の大きさというところで日本の恩恵にあやかりながら、国際的にも大きく市場を広げていくには、「韓国独自の路線」が必要になってきます。

日本への進出などもしっかりと視野に入れながら、日本のアイドルとの差別化を計るために打ち出した特徴。

それは「勤勉さ」です。

日本も勤勉な国と言われて久しいですが、私はそう呼べたのは数十年前までのことだと思っています。

いわゆる「生真面目(きまじめ)」と言えるくらいの意志の強さとハングリー精神、ストイックさというのは、現代日本には当てはまるものではないと感じています。

その昔の日本の勤勉さというものを、現在の韓国は持っている。

言葉ひとつとってみても、日本での活躍の場を広げるために、難しい日本語をしっかりとマスターし、発音なども身につける。

しかも、マスターするまでのスピードも速い。

こんなの、並大抵の努力でこなせるようなものじゃない。

この勤勉さはアイドルの在り方としてもハッキリと表れています。

つまり、アイドルのパフォーマンスに必要な歌唱力・ダンス・表現力・チームワークといったすべての要素を妥協することなく最高まで引き上げる。

一体どれだけの時間を要してきたのだろうかと言うほどストイックであり、イヤな思いもたくさんしてきているに違いないはずです。

シンガーなら歌、ダンサーならダンス、俳優なら演技というような、ひとつのことにしぼって努力をすることができない。

必要な要素をまんべんなく身につけ、平均値以上ではなく最高まで引き上げなくちゃいけない。

この大変さは経験していなくても分かると思います。

そういった意味では、韓国のアイドルというのはアイドルというレベルを超えた総合力を持っているので、むしろプロパフォーマーと呼ぶべき力。

かわいいだけ、きれいなだけじゃない。

メンバーひとりひとりが最高の力を持ったプロ集団であると言えるでしょう。

だからこそ、日本のアイドルのような「身近な存在」ではなく、手が届かない「あこがれの遠い存在」であるのです。

韓国アイドルへの転身

日本の巨大アイドルグループに所属していた日本人メンバーが、グループ卒業後、韓国のアイドルグループの一員として活躍しているという例があります。

まあ、当たり前ですが、その理由というのは諸説あります。

私には、その中でも一番強い理由ってこれなんじゃないかなと思うものがひとつあります。

それは、「自分のスキルアップ・レベルアップ」です。

そのまま日本のアイドルとして活動していれば、「日本に特化した日本のアイドルのプロ」になっていたかもしれません。

いや、もうなっていたのでしょう。

それをよしとせず、現状を打破し、高みを目指したいという気持ちが大きくなった結果なのではと。

メジャーリーグという超一流選手が集まる場所で自分を試してみたいと思うプロ野球選手の気持ちのような。

特にこの女性の場合、日本でのアイドルグループでの立ち位置は「バラエティ担当」「いじられ担当」のような感じでしたので、本格派を目指すものとしては程遠い。

彼女自身の目標設定の高さがそうさせたのではないかと思っています。

まとめ

きらびやかな部分がスポットを当てられることが多いのがアイドルですが、その裏の見えない部分の努力や葛藤はアイドルであれば抱えていくものでしょう。

それが日本でも、韓国でも。

アイドル自身の人柄同様に、その人がとった選択や考え方、エネルギーの向かう方向。何を大事にしてどうしながら前に進んでいるのか。

そういったところもまた、その人自身の魅力になるかと思います。

スキャンダルやルール違反などハデなところに目がいきがちですが、その人のバックボーンなどにも注目してみてください。

そのときの心の動きにも注目してみると、また違った楽しみ方や見え方があると思います。

アイドル戦国時代だからこそ、ひとりひとりの思考に寄り添って思いを張り巡らせていくと

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