

「褒める」って難しい・・・。
どうすればうまく褒められるようになるかな?
こんな疑問にお答えしていきます。
まず、「褒める」という行為がどのようなプラス効果を生むのかを解説。
そのあと、褒める方法や気をつけたいポイントを挙げていきたいと思います。
「褒める」ということがイマイチつかめないという人は理解できるようになり、褒めることが社会全体に広がることでどう作用していくのか分かるようになります。
コンテンツ
褒めることで生まれる効果
最初に、褒めるという行為が相手にどんな効果を生み出すのかを挙げてみます。
- モチベーションを上げる
- 承認欲求を満たす
- 褒めるという行為の波及効果
- 人間関係を円滑にする
モチベーションを上げる
叱られることでやる気が起きる人はほぼいないですよね?
しかし、褒められることは人のやる気に大きく関わる要素の一つです。
特に仕事関係ではイヤなこと、大変なこと、つらいことがあってもたったひとつの褒め言葉がその人を前向きになります。
下がりかけた生産性を元に戻してくれ、ひいては会社全体の公益を保ってくれます。
特に日本では「叱る」「怒る」の割合が多いため、人間教育という面でもマイナス面が目立つ結果になっています。
自分に自信が持てない人や、人と違ったことをするのを嫌う傾向にある人が多いのもそのためです。
日本において圧倒的に少ない「褒める」機会を増やすことで、社会全体も明るく前向きになりますね。
承認欲求を満たす
誰もが多かれ少なかれ「自分が認められたい」「自分は必要とされている」という承認欲求(自己肯定感)を持っています。
これは人の成長には欠かせない部分です。twitterのいいねやyoutubeのグッドボタンも同様です。
人が人として人のよいところを素直に認めてあげる行為が「褒める」ということでもあります。
褒めるという行為の波及効果
人は自分がされたことは模倣する特性があります。
あなたが適切な場面で誰かを褒めてあげることが、その誰かによって次に誰かを褒めるという波及効果を促していることにもなります。
日本は褒めるという行為が少ないというお話をしましたが、仮に適切な褒め方で褒める人がたくさん増えた場合を想像してみてください。
その褒めるの相乗効果がどれほどのものか容易に理解できると思います。
人間関係を円滑にする
お互いにいがみ合っている関係の人同士に好転はありえません。
しかし、お互いにいいところを認め合えて褒めるという形にできている人同士であれば、人間関係は円滑になり、信頼関係まで生まれる可能性もあります。
「いがみ合っている=お互いに素直になれていない」と言い換えられますから、素直な心持ちというのは大切です。
逆に「褒める」をうわべだけで始めたとしても、その中でお互いに素直になれるのであれば関係性は強くなる。
そのあと、本当の意味での「褒める」もごく自然な形でこなせるようになります。
とにかく「褒める」から始めてみてもいいかもしれませんね。
人を上手に褒めるポイント

ザックリ言ってしまえば、褒めすぎても褒めなさすぎても効果は薄いので、バランスが大事です。
褒められすぎると「褒める」という行為自体を信じなくなり、「褒める」の印象が「ウソくさい」「社交辞令」「ウザい」になります。
褒められなれていない人は「褒める」の印象が「恥ずかしい」「気持ち悪い」「受け入れがたい」になります。
そのへんは頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
さて、それではここで褒め方のポイントを挙げていきます。
- 褒める基準を相手に合わせる
- 褒めるときは手放しで褒める
- 利害関係を意識しない
- 相手を見下さない
- 言葉や態度にハッキリ表す
ひとつずつ解説していきますね。
褒める基準を相手に合わせる
要するに「自分が褒めたいタイミングや頻度で褒める」ではいけないということです。
また、必ずしも決まったタイミングや頻度で褒めることにはならないということです。
褒める対象者ひとりひとりに合わせて褒めてあげる必要があります。
例えば先述の褒められすぎている人に事あるごとにバンバン褒めても、相手が受け入れる姿勢を取らない限りは褒める効果は1mmもありません。
ですが本人の器量と見比べてその器量を超える大きな頑張りを見せたときには必ず褒めましょう。
だって本人からしたら考えられないくらい頑張っているわけですから。
仮にたった1部のコピーを取るという行為にしても、本人の器量によっては必ず褒めてあげないといけません。
これが褒める相手に合わせるということです。
一番重要で一番難しいところですが、これができないと上手に人を褒めることはできないし、効果も得られません。
褒めるときには手放しで褒める
これは加減して褒めることはしないということです。
褒める側からしたら褒める行為自体が「恥ずかしいこと」になっている場合がありますが、中途半端に褒めるのはやめましょう。
例えば、仕事のスピードが速いことを褒めたいのに、「そつがないね」とか「テキパキこなすね」とか。
いくら言葉にして表しても、表現が抽象的では相手に違ったニュアンスで届いてしまうこともあります。
ここは分かりやすく全力で「仕事のスピードが速いね!」と褒めてあげてください。
このように、褒めるときには全力でおこなってあげてくださいね。
利害関係を意識しない
褒める効果のくだりでお話ししたように、適切な褒めるという行為は様々なプラス面を呼び込みます。
しかし、自分の損得を考えて褒めるのは絶対ダメです。
もう一度言います。自分の損得を考えて褒めるのは絶対にやめてください。
例えば「適当に褒めておけば慕われるだろう」とか「とりあえず褒めておけば言うとおりに動くだろう」という理由で褒めることはしないということです。
初めのうちは喜んで受け取ってくれているとしても、その裏に損得勘定があると気づいたとき、「あ、この人は私をうまく利用しようとしているだけなんだ」と思われます。
その瞬間、すべてがものの見事に簡単に崩れ去ります。
相手を見下さない
褒めることが「恥ずかしい」と思っている人は、本当は褒めるつもりがあるのに案外見下したニュアンスに取られる言い方をしてしまうものです。
相手のいいところを素直に認められない人もそうです。
「お前にしてはよくやった」とか「うん、まあまあな出来だな」とか。
受け取った本人が褒められていると感じなければまったくの逆効果。
相手の立場になって、言葉の選び方も少し意識して褒めるといいと思います。
言葉や態度にハッキリ表す
まあこれは当たり前のことなんですが・・・。
言ったり態度に表したりしない限り、相手に伝わることはないということです。
言わなくても分かるだろ的な考えをお持ちの人、自分がもしそう教育されてきたのだとしても改めたほうがいいです。
自分が教育する側であるならばなおさらですが、大事なのは「分かりやすい方法で確実に伝えること」です。
ひとりよがりの幻想は捨てちゃいましょう。
まとめ
こと人間関係に関することは難しいのですが、そこで難しく考えてしまうと余計におかしな方向に向かってしまいます。
大切なのはひとりの人間として、ひとりの人間に正面から向き合うことです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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