不思議なもので世の中にはなにかがあると人のせいにするばかりの人というのが存在します。
ですから「またあの人が人のせいにしてきた」「あの人なにかと責任転嫁するなあ」「どうにかならないかなあ」などと悩んでいる人がいらっしゃるかと思います。
もしくは自分自身がどうしても人のせいにしてしまう、そんな人もいらっしゃるでしょう。
でも大丈夫です。
今回はこの「人のせいにする」ことについてどんな心理からくるものなのか、またこういった人とどのように付き合うべきか、改善策や解決策まで解説していこうと思います。
これを読んで「人のせいにするクセ」「人のせいにする人」を負担に感じない生活を取り戻しましょう。
コンテンツ
人のせいにする人の特徴
- 責任感があまりない
- 自己防衛が働いている
- 不満や愚痴をよく口にする
- 自分が否定されるのがイヤ
- 面倒くさいことが嫌い
- 他に原因をうまく見いだせない
実際にそうではないのに人のせいにすることは他の人に迷惑がかかるのでよろしくないことだとは思います。
しかし、例に挙げたような特徴を持つことは悪いことでしょうか?
いいえ、違うと思います。これらのことは誰しもが内面に持っている一面です。
人のせいにする人とそうでない人の違いがどこにあるかといえば「それを口に出すかどうか」それだけです。
だったら口に出すだけ自分が損をするだけじゃないですか。
そして挙げたような特徴は特別なものではなく当たり前のことだくらいにとどめます。
まずこの認識を全員にしっかり持ってもらいたいです。
そのうえで各項目での心理状態やタイプを探り、総合的な改善方法を見つけます。
責任感があまりない
トラブルが起きたとき、「自分がそんなことをするはずがない」「きっと誰か他の人がやったに違いない」とまず考える人です。
「私は関係ありません」を前面に押し出しているので、基本的に無関心という感じです。
「でも」「だって」などの言葉で話をすり替えて難を逃れようとするタイプでもあります。
自己防衛が働いている
頭の回る人はトラブル時にはもう少し先のことを考えます。
つまり「自分が悪者になるのはイヤだ!なら先に俺は悪くないと言ってしまってターゲットから外れよう」と考えている人です。
自分がやったやってないの事実に関わらず、後ろめたい気持ちがある人にありがちです。
不満や愚痴をよく口にする
「なんでよりによって俺のせいになるんだよ」と考えている人です。
トラブル時に関わらず、日ごろから不満や愚痴といったことを口に出して言う人というのは、ちょっとした困難でも大げさにつらい気持ちや大変さをアピールして発言する傾向があります。
トラブル時にはなおのことこの傾向は強くなるので、このような被害妄想に近い反応がとっさに出てしまうタイプになるでしょう。
自分が否定されるのがイヤ
「私を悪く言わないで。責めないで」と考えている人に多いです。
これはトラブルの原因が自分にあるからというよりは、自分自身が人間的に否定されたような気持ちになるのが嫌なタイプがそこから逃げるための手段として人のせいにすることを選ぶ形です。
面倒くさいことが嫌い
「このままいったら犯人探しみたいになる、犯人が自分で認めるわけない、じゃあ時間かかるじゃねーかメンドクセー」と考えている人です。
とにかくこのムダな時間をどうにかしたい、その場から逃げ出したいという気持ちが大きい人といえます。
他に原因をうまく見いだせない
「まああいつのせいだろう」「こいつのせいだな」となんとなくで考えている人です。
他に原因を見つけられないからとりあえず人のせいにしているだけで、一番タチが悪いかもしれません。
トラブルやトラブルの原因自体なんでもいい、どうでもいいと感じている人に多いでしょう。
解決策
- まず自分の責任はないか考える
- 人の責任ではないと考える
- 人でないもののせいにする
- 誰がやったかではなく、原因の追究
- 改善策や再発防止策を考える
まず自分の責任はないか考える
これは自分のおこないから追っていくことで、人のせいにする過程をはぶくことが目的です。
「ああ、あのときの自分のあれがよくなかったかもな」と考えられればベストです。
そこが着地点になればこの後他の人に責任を負わせるような考えには結びつかなくなるはずです。
また、すべて自分の責任だとしょいこむのとは違います。
自分責任と他の人の責任という区分があったとして今回は自分寄りにあったかもしれないなあ、このくらいライトな感じでいいです。
人の責任ではないと考える
自分が悪いのか他の人が悪いのかなんて考えるのは正直しんどいので、いっそのこと人の責任だと考えること自体をやめてしまおうということです。
ただ、人のせいにしないという点では有効な方法ですが、トラブル自体の問題解決にはまったくつながっていないことには注意しなければなりません。
人でないもののせいにする
「あのときあまり時間がなかったからね」とか「ちょっと機械の調子が悪かったのかもね」とか、人以外に責任をもっていく方法です。
人と人だからいがみ合い争いになるわけで、それが人でなければ余計ないざこざは起きずに済みます。
ただしこれも問題の根本的な解決には至らないので注意が必要です。
誰がやったかではなく、原因の追究
そもそも私が思っているのは、誰がやったのかをはっきりとさせたところで何の解決にもならないということです。
むしろ魔女狩りのような険悪なムードや互いが互いを疑うといった余計な要素がからんでややこしくなるだけです。
「誰々がやった。じゃあお前が悪い」で明るい将来が見えますか?何もよくはならないでしょう?
状況によって誰にでもなる可能性はあったのだから、誰がやったかを追求すること自体にあまり意味がありません。
そうではなくて、何が原因で起きたトラブルなのか、ここに焦点を当てて話し合うだけでもかなり違います。
解決策や再発防止策を考える
前項に加えてさらに解決策や再発防止策も練ることができたならば、同じようなトラブルでまた同じように悩む必要はグッと少なくなります。
同じ過ちを繰り返さないようにするためにどうしたらいいのか?人間にはそれを考える能力があります。
有効に使っていきましょう。
まとめ
- 【人に原因を求めない】→内面に持っているものはみんな一緒だから。言葉に出せば出した人だけが損をする。
- 【面倒でもトラブルの原因・解決策・再発防止策を考える】→同じようなトラブルでまた同じように足をとめるほうがもっと面倒だから。都度そのときに話し合う。
わざわざ自分からいがみ合いのネタを作る必要はないので、まずは意識改革をして行動できるように心がけてみてくださいね。