なんか最近自分が嫌われてる気がする・・・。
気のせいかな?
そんな気がしてしまう人にありがちな、たったひとつの特徴。
それは「自分が苦手・短所・弱点だと思っている部分がある」ということ。
この処方せんは、そんな人を治す薬のようなものです。
心当たりのある人は読んでみてください。
明日から違う自分になることができます。
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理由づけはしなくてOK
冒頭で「自分が嫌われてる気がする」と思っている人のたったひとつの特徴は「自分が苦手・短所・弱点だと思っている部分がある」だと言いました。
言い換えれば「自分に対して劣等意識を持っている」ということです。
これ、実は私自身も例外ではありません。
例えば仕事では
- やり方を覚えるのが遅い
- テキパキこなせない
- 同じミスを繰り返す
こんな感じです。
仕事のことだけじゃなく、他のことでも劣等意識はあります。
しかし、次のように考えたことはありません。
「やっぱ俺ってダメな人間だなあ」
「周りの人はできるのに俺はできない」
「できないヤツだって思われたくないなあ」
自分自身に劣等意識を持つことは悪いことだと思いません。
ただ、その劣等意識を悪い自己暗示にだけはしないようにしています。
たしかに私は仕事をするにあたって作業を覚えるのが遅いし、テキパキこなせないし、ポカミスをよくすると思っています。
これは事実です。
でも、その事実をいじくりまわす必要はありません。
覚えるのが遅い「から」ダメな人間だとか。
周りはテキパキこなせる「のに」自分ができないとか。
周りにできないヤツと思われたくない「から」努力しているとか。
自分ができないことの理由づけはしなくていい。
自分ができない事柄に対して「から」や「のに」をくっつけて、自分を責めこんで谷底に突き落とすようなことだけは、しないであげてください。
自分がダメでもダメじゃなくても進むしかない。
だったら、まず「そういう自分が嫌だと思っている自分」と向き合って、今の自分を少しでも変えるために何をすればいいのかを考えましょう。
例えば、やり方を覚えるのが遅いことに対しては、こんなふうに考えます。
まずは体のコンディションをベストにしないことには何もできないな。
では・・・。
- 夜ふかしもほどほどに睡眠をよくとる
- 普段取っていない朝ごはんもしっかり食べる
- ストレスを感じたら好きなことや興味のあることですぐに解消
体のコンディションはこれでいい。次。作業を覚えやすい形は何かないかな。
よし・・・。
- 作業全体の流れを自分の好きなところで区切って、区切りごとに覚えてからつなぐ
- 難しく考えず、頭で考えるよりも体で覚える
- いろんな人にコツを聞いてみて、いいとこどりでやってみる
これらの方法に「自分と他の人との比較」は出てきません。
「どうしたら自分が一番覚えやすい形になるか」ということに特化して考えているだけです。
つまり、劣等意識を持っていても、自分がもっとできなくなってしまう理由に結びつけていなければ立て直しが利くのです。
もっと言えば、「自分が人よりも優れている部分があるから良い、人よりも劣っている部分があるから悪い」という発想をなくすこと。
これができれば、不必要に自分を追い込むこともなくなるのです。
自分の劣等意識は悪いものなんだという理由づけはしなくてOKです。
よくない考え方の典型例
ここでもうひとつ、よくない考え方の実例を挙げてみます。
おそらくは多くの人にありがちな形です。ここからどのように考えていけばいいのかを見ていきましょう。
私は最近職場が変わったのですが、そこで一緒に仕事をしている同僚がいます。
その人と一緒に仕事をし始めてから数日後、私は彼からこんな話を聞きます。
「自分が仕事を教わっている女性指導員の返事がないんです。例えば自分がミスをして謝ったときにも無言。とにかく無言なんです」と。
私はそのときこう返しておきました。
「教わり始めてちょっとだからね。人見知りなのかもしれないね。」
すると彼は「自分はミスが多いし、同じミスを繰り返しているから、相手にしてくれないのかもしれない。嫌われているのかも」と。
ここまでくると私としては「おや?」という気持ちになります。
私はその女性指導員から教わっていないし、現場を見たわけではないので何とも言えません。断言もできない。
同僚の彼の主観的な言いぶんだけをそのままストレートに受け取っても、本当は話が違うかもしれないからです。
彼は早口の私が聞き取れないくらいの早口。つまりなにを言っているのかを相手が理解していなかったのかもしれない。
済まない気持ちでいっぱいで謝罪の声が小さくなってしまい聞こえなかったのかもしれない。
あるいは、ある程度の騒音がある職場なので、音とかぶって聞こえなかったのかもしれない。
女性指導員が人見知りなタイプなのであれば、聞こえていても返事がないこともあるでしょう。
加えて、ここまでの彼の発言からして、自分の仕事のできがあまりよくないという自己判断をしている可能性がある。
しかも彼自身はそれがとても悪いことだと思っている。負い目に感じている。そんな印象を受けました。
さきほど言ったとおり、劣等意識を持つこと自体は悪くないです。それよりも、ただの劣等意識が悪い自己暗示になることが問題。
「仕事ができない」という思い込みは、本当に仕事ができなくなる自己暗示になってしまいます。
例えばあいさつしたのに返事がない、目が合うと視線を外されるなどの今後起こるすべての物事が「やっぱりあの人に嫌われている」という判断材料になってしまいます。
たとえそれが「たまたまでも」です。
とある日、いよいよ彼はこんなことを言い始めます。
「髪が伸びてきたから美容室に切りにいきたいんですけど、こんな田舎もんの髪なんてきっと切ってくれない。」
・・・分かりますよね?
今のところだけで、彼の劣等意識は「仕事が思うようにできない」「地方出身」というふたつ。
しかも?
・・・そうです。そういった事実を悪い方向に思い込み、自己暗示にかけているのです。
とはいえ、私の見る限り、彼の場合は長くひきずるタイプではなさそうなので妙なこじらせかたはしないと思いますが。
考え方のコツ
それでは、ここからは私の職場の同僚はどのようにすればいい方向に向かっていくのかを考えてみます。
彼のウィークポイントは「仕事が思うようにできない」「地方出身」ということ。
ただ、これは「彼自身がそう思っていること」であり、周りから何か指摘されて気づいたことではありません。
「お前、仕事できねーな」と直接言われたわけでもなければ、「なに?地方から出てきたの?マジ?」と言われたわけでもない。
自分と何かを自分で比較して、自分のほうが劣っていると思っているだけです。
ですが、何度も言っているように劣等意識を持つこと自体は悪いことではありません。
自分はなにが得意なのか、なにが苦手なのか。なにに優越感があって、なにに劣等感があるのか。
自分の特徴、言い換えれば「自分の個性」はなんなのかを自己分析することは大事なことです。
これは言わばプロフィール。
では、このプロフィール。他の人が嫌いになる原因になるものでしょうか?
違いますよね。
その人を表す個性は、その人の持っているもの。
「仕事できないの?お前嫌い」「地方から出てきたの?お前嫌い」
・・・こんな場面、あり得ますか?
もしくは、あなたは誰かに対してそう思ったことがありますか?
人の個性のひとつを目の前にしたとき、それが自分の嫌いな要素であったとしても、その人自身をいきなり嫌いになるようなことはないでしょう。
だからこそ自分が劣等意識を持っている部分があるならば、自分が嫌われている原因と思う部分とを結びつけないのが大事。
そもそも嫌われているかどうかすら分かっていない状態ですからね。
まとめ
本当は「人に嫌われても気にしない」のが一番です。
「人の価値観は十人十色で、みんながみんな自分と合う人ばかりではない」
このことに気づければ、自分が嫌われることへの不安や自分に対しての嫌悪感というものが薄くなっていきます。
それが難しければ、まず、自分を否定することから始めるのをやめてみましょう。
反省して改善していくのは素晴らしい。
でも、ただ自分をなんでも否定して、責めこむことだけはしない。
そこからはなにも生まれません。
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