あなたは「相手に理解してもらえる話し方をしたいなあ」なんて思ったことありませんか?
実はちょっとした心がけ次第でより相手に伝わりやすくなったりします。
今回は具体的にどのようなことに気をつけて話していけばいいのかを5つのポイントに沿って分かりやすく解説していきます。
そんなに難しいことは言いませんので、気軽にチャレンジしてみてください。
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相手の立場になって考える
ハイ、ズバリ結論から言っちゃいましたが、この一言に尽きます。これが根底にないと改善していくことが難しくなります。
ではさっそくシミュレーションしてみましょう。相手は職場の外国人です。日本人並みにスラスラ話せるわけではないですが、カタコトでほぼ日本語を話せないというわけではないという設定で考えます。
どうしたら相手が聴き取りやすくなるかな?自分が聴いている側だったらどんな話し方なら聴き取りやすいだろう?・・・えっと。
- 話すスピードをゆっくりにする
- 使う言葉を簡単なものにする
- 文章ではなく、フレーズのかたまりで話す
- ジェスチャーを使う
- 定型文に近づける
こんな感じで5つほどのことに気をつけて話すように心がけます。ひとつずつ解説していきますね。
1.話すスピードをゆっくりにする
超絶スピードでまくしたてるように話すのと、諭すかのようにゆっくりと話す。どちらが聴きとりやすいかは一目瞭然・・・いや、一聴瞭然?ですよね?
私なんかは元々早口ですし、早口の人の会話を聞き取るのも難しいと思うほうではないのですが、こういうときは意識的に会話スピードを下げます。そのことで相手もあせることなく平常心で会話ができるようになります。
2.使う言葉を簡単なものにする
同じ日本人同士ならいいですが、難しい言葉を知らないと分かっている相手にいつもどおりの日本語の会話をするなんて、あなたはイジワルな人ですね?・・・というのは冗談ですが、無意識でそうしてしまうところをしっかりと考えて接してあげられるのかが大事です。
例えば、「高額だね」ではなく、「お金がかかるね」「お金がたくさんいるね」という言い方にします。
3.文章ではなく、フレーズのかたまりで話す
例えば「急に雨が降ってきたから慌てたんだけど、ロッカーに置き傘があったのを思い出して安心した」をそのまま言葉にするとうまく伝わらないことが多いのです。それは「~だから」「~なので」などの接続する言葉というのを理解していない人が多いからです。
ですからそういうときは単語区切りで反してあげてみてください。「今雨降ってきた、驚いた、でも傘ロッカーに置いてある、大丈夫」。こんな感じです。これ実は私の職場の先輩が実際に実践してました。相手の立場になって考えるということの最たるものだと思います。
4.ジェスチャーを使う
これはみなさん試したことがあるんじゃないかと思いますが、例えば簡単な言葉で「悔しがる」といってもその言葉を相手が知らないとき、悔しがっている人のジェスチャーや表情を使えば伝わりやすくなります。
身振り手振りでなんとかなるというのも、あながち間違いではないです(笑)
5.定型文に近づける
これは余計な表現を前後につけるのを避けるということです。
例えば「言っちゃったりして」という表現をすると大抵通じません。「~しちゃったりして」というのはネイティブの表現であり、外国人向けではありません。「言う」で充分な表現ですからね。
あと擬音ですね。ザーザーとか、ビシャビシャとか、コケコッコーとか、ハクションとか。これらの擬音は国によって多種多様ですので伝わらないことが多くなると思います。私の場合「です」「ます」も相手によっては使わないです。
これらも余計な表現のひとつに入ると思っていて、先ほど職場の先輩の例を挙げましたが、相手が理解しやすい表現という意味で私も「あえてタメ口」で接しています。
まとめ
今回は相手が日本語に不慣れな外国人というシチュエーションでしたが、日本人相手でも、例えば幼い子供であったりするときにもこれらは応用して活用できると思います。
相手の人種、性別、年齢、性格、環境・・・。いずれの場合であっても相手の立場になって考えるが基本なのは変わりません。言葉にする前にちょっとだけ
どうしたら相手が聴き取りやすくなるかな?自分が聴いている側だったらどんな話し方なら聴き取りやすいだろう?
・・・を頭の中でひとまわりさせて、自分なりの最適な選択をして円滑なコミュニケーションを築いてゆきましょう。