生活

この叱る方法はNG!~絶対にしてはいけない叱り方とは~

2020-08-25

人間教育する上で「褒める」と「叱る」はどちらも大切なことで、どちらか一方が欠けてしまえばその意味をなさなくなります。そしてどちらも使い方を間違えれば意味をなさなくなるどころか、信頼を失います。

先日、実際に私の職場で起きた「叱る」はあまりにもひどいものでした。

「一体どんな叱り方なのか気になる」「その叱り方を反面教師として役立てたい」と思っている指導者側に立っている人に向けて、今回は絶対にしてはいけない叱り方とその叱り方のどこが悪かったのか?そして本当ならどのように叱ればよかったかについてお話していこうと思います。

突然に叱ってきた

職場の朝礼後、その職場の二番目のポストにいる上司が同僚の若い男性に向けて静かに、でも強い語気でこう言いました。

「もう少し早く出勤してこい。遅刻ギリギリすぎる」

男性は黙って聞いていました。

私は彼が何を注意されているのかよく分かりませんでしたが、そのあと職務に入る前に少し涙を浮かべながら同僚や私にこう言っていました。

「朝礼の直前にお腹が痛くなってトイレにいっていたら朝礼ギリギリのタイミングになってしまいました。私はどうしていればよかったのですか?みんなの前で言われて恥ずかしかった」

ここでようやく話が見えてきました。同僚の男性は普段、遅刻ギリギリのタイミングではないですが、割と出勤は遅めのほうです。

それを知っていた上司がその日遅刻ギリギリで朝礼に参加してきた同僚を見て「今日は寝坊しかけたのか。だらしないな」と思って注意したというところでしょう。

この叱り方はダメです。やめてください。

この叱り方は何が悪かったのか?

叱り方の問題点のひとつめは、普段の彼の行動を基準にしてそこから勝手なレッテルを張って想像を巡らせて悪いことをしたと決めつけて注意したということです。

彼は普段から出勤が遅めだ→今日は起きるのがすごく遅くなって遅刻しそうになったな→口頭注意という一方的な想像で注意をおこなうのはいけません。

叱り方の問題点のふたつめは、仲間が大勢いる前で名指しして叱ったことです。

おそらくこの上司に何か悪気があってしたことではなく、朝礼後という時間の限られた中での注意だったということを考えれば気持ちは分からなくもないですが、注意される側としてはさらし者にでもなった気分でしょう。

特にこの同僚は若いし結構ナイーブなところもあるので、そのへんまで考慮して動けなければならないところです。一上司にひとりの従業員をそこまで把握するのは難しいでしょうけどね。

叱り方の問題点みっつめは、ナンバーツーの上司がこの判断をし、口頭注意までしているということです。

上司をはじめ、重要なポジションを任されている人間に一番大切なのは従業員(部下)の誰に対しても常に客観的な視野で判断し実行しなければならないということです。私的な感情や主観的な見方は必要ありません。そうしないと平等に見なければいけないところを差別して見ることになります。

仮に親や同僚が彼を叱るときでもこれは同じです。それが上司だからなおのこと問題なのです。

どのような叱り方が適切だったか?

woman wearing white dress shirt and red cap

前項で悪い点をみっつ書きだしているので、これに対しての改善策がそのまま適切な叱り方につながります。

ひとつめの問題点での適切な叱り方は、まず最初になぜ遅くなったのかを聞くことです。自分の勝手な思い込みではなく、本人に直接聞いて理由を明らかにすることです。その上で本人が寝坊したと言ったときに初めて叱ればいいのです。

ふたつめの問題点での適切な叱り方は、本人だけの状況で静かに叱ることです。今大勢の仲間がいる前で注意すると相手はどう思うか、相手に冷静に聞いてもらうためには個人的に叱ったほうがいいんじゃないか、などを瞬間的に考えて行動できたらベストです。

同じ大勢の前でも、褒めてあげるならいい状況だと思います。

みっつめの問題点での適切な叱り方は、立場や権威を使って高圧的に押さえつけて叱るのではなく、同じ目線になって極めて客観的な視野で叱ることです。

組織としてどうしてもこうしなきゃいけないとか、そうしないとさらに上の人間に何か言われるからとか、自分の体裁や損得だけを気にして叱るとこんな風になってしまいます。

あくまで人と人とのやりとりなんだということを忘れないようにしましょう。

適切な叱り方ができないとどうなるか?

冒頭で言いましたが、従業員(部下)からの信頼をすべて失います。そしてそれを修復するのは極めて難しいです。今回の例の上司もおそらくそうであるだろうと予想がつきます。

上司からすれば「あれ?なんか俺悪いことしたっけ?」というような、叱った本人が関係のほころびの原因すら気づかないうちに相手との距離がどんどん離れていっているのを思うと、ハタから見れば非常に恐ろしいことだという気持ちはあります。

まとめ

人を褒めるとき叱るときに自分や相手の立場・状況・地位などは関係ありません。自分自身が自然体で必要なときに必要な教育がなされているかどうか、ただそれだけです。

人の教育をするときには、決して自分本位になってはいけません。自分本位で相手のことなどおかまいなしで叱った時点で二度と戻らない距離ができあがりはじめるということを覚えておいてほしいと思います。

他にも「褒める」「叱る」という観点から書いている記事がありますので読んでみてください。

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