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ネット情報の取捨選択はどうすればうまくいくのか?コツと方法

2020-08-27

man holding tablet computer

昔は新聞やテレビなど、情報を得るためのメディアは限られていました。

数十年経ち、現代ではインターネットが普及し、あらゆる情報をあらゆる方法で誰もが入手できる時代になりました。

ですが、情報が多く手に入り便利になった反面、大きな問題も出てきます。

みなさんこんなことを思ったことがあるはずです。

「どの情報が正しいのか間違いなのか分からない」

「何を基準にして情報を信じるか信じないかを決めればいいのかが分からない」

「どの情報を受け入れ、どの情報を捨てるべきなのかが分からない」

今回はこういったような解決しにくい点について解説していきます。

この記事を読めばみなさんがネット情報の取捨選択のコツや方法を知り、それをうまく使って適切な判断力が身につけられるようになりますよ。

「想定」「予測」を含む情報の危険性

現在コロナウイルスの感染はいまだ私たちを苦しめ続けていますが、情報の正誤を判断するという点でも苦しめられているのが実情です。

どういうことかというと、例えばコロナ禍初期にみられた情報の「コロナウイルスはお湯を飲むと死滅する」「イソジンはコロナウイルスに有効」

現在、これらの情報は科学的根拠にとぼしいということで、事実ではないという見解がなされています。

そもそもの大前提でお話すれば、コロナウイルスはいまだ未知のウイルスです。詳細な正しい情報は誰にも分かりません。

つまり、未知の存在であるコロナウイルスは、ひとつひとつの情報に対して「正しいか正しくないかはまだ分からない」というスタンスを常にとるくらいでいなければならないということです。

ですから、特にこのような未知の存在に対しては正しい情報が選びとりにくいのは事実でしょう。

このとき、実は主観視していても客観視していても誤った情報を受けいれてしまう可能性が高くなります。

対象が未知の存在であるがゆえに、そこに「想定」「予測」が入ってくるからです。

未知の存在に有効な情報は「統計のみ」

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実際にコロナウイルス新規感染者の情報はニュースなどで知ることができます。

ところが、同じ情報なのにさきほどの情報とは少し内容が違います。

ウイルスに感染した人の症状や人数・・・さまざまな情報が飛び込んできますが、これらの情報はすべて実際にウイルスに感染した人のものです。うわさ話や妄想ではありません。

これらは「統計」と言われるものですが、これを最重要視しなければなりません。なぜならこれらのすべてが事実だからです。ここを忘れてはいけません。

そしてこの統計の事実からであれば客観視したものもまた事実である可能性が高まるのです。

例えばコロナウイルスの感染について、何の心身の変化も表れない無症状の人がいるというのは統計上の事実です。

であるならば、無症状状態の感染者によって知らない間に感染が拡大する可能性があるという想定は、事実である可能性が高いと考えられるのです。

また、感染者が増えるにつれて感染の傾向も見えてきます。

例えば「肺や呼吸器に関連した症状が多い」などですが、ここから「インフルと違ってセキの症状が多いのにくしゃみや鼻水の症状の報告が少ないのは肺や呼吸器に関連しているからだな」と想定することもできます。

つまり、統計を頼らない想定よりも統計を頼った想定のほうが確からしさが増すということです。

統計を基準にして考えてみる

それではここでさきほどのコロナ禍の情報に戻ってみましょう。

1.「コロナウイルスはお湯を飲むと死滅する」

2.「イソジンはコロナウイルスに有効」

・・・こんな内容でしたね。これらの情報判断基準をすべて統計に委ねてみましょう。

とても簡単です。

1.について、情報が出回った時点において、「お湯を飲み続けたことでコロナウイルスに感染しなかった人がいる」という報告はありませんでした。

逆に、お湯を飲み続けたのに感染したという人がいる報告があがってくれば、「コロナウイルスはお湯を飲むと死滅する」という話は信ぴょう性がないと判断できます。

続いて2.について、情報が出回った時点において、「イソジンがコロナウイルスに効果があったいう人がいる」という報告はありませんでした。

「そのような研究結果が出はじめている」という専門家の話が出ていただけです。

当然、府知事に全責任を突きつけられるような事柄でもありません。

またこの事例によって、専門家だから信じるという安易な発想でもいけないと分かりますよね?

それでは何が大切なのかというと、そうです、統計が大切です。

統計が出ていないもの、分からないものはどうすればいいのかというと、参考程度にとどめておいて、その時点での正誤の判断をするのは好ましくありません。

情報の取捨選択に重要な要素は「統計」・・・実在する事実に基づく統計を足がかりにする

✔「想定」「予測」をしてもいいのは「統計の事実」からのみ・・・ただの「想定」「予測」は確からしさに欠ける

✔「統計」がない場合は参考程度で保留、正誤判断はしない・・・「統計」でなければ専門家の意見ですら絶対の信ぴょう性はない

まとめ

統計上での事実は実際の人やモノに基づくものなので、疑いようがないことです。

そこでの確認が取れないものに関しては少なくとも安易に受け入れられるものではないということだけは覚えておいてください。

統計に基づく事実がなく真偽のほどが定かではないときには、とにかく一旦ストップして保留するのがいいでしょう。

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