間違えるってことが怖かったり恥ずかしかったりするけど、どうしていけばいいだろう?
こんな疑問にお答えしていきます。
「失敗」というものに対して恐れや羞恥心がある人は、この記事を読むことで失敗することの重要性が分かり、考え方を変えることができるようになります。
コンテンツ
一発成功は曲芸
何かを始めるとき、挑戦するとき、誰しも最初の一回でうまくこなしたいと考えると思います。
しかしそもそも、歴史の偉人たちですら一発成功を成し遂げた人は少ないのです。
「失敗は成功のもと」という名言を残した偉人もいらっしゃいます。
ですから、まず最初に「一回でうまくできないのが当たり前」という認識を持つことが重要です。
私たちの身近で考えれば、小さいときに練習した自転車。
おそらく、練習して一回で成功した人はいないはずです。
そして、一回目のチャレンジでできなくてもあきらめることはしなかったはず。
大人になると何をするにも「効率化」というものを頭に置いてしまいがちです。
それでも、「あきらめずに何回でもチャレンジする心」というものはいつでも大事な要素です。
野原に道を作る
とはいえ、自転車に乗れるようになるまでに、何も考えずにただ繰り返し練習をしてできるようになるわけではなかったはずです。
技術的なことで言えば、自転車のハンドルの持ち方、ペダルの踏み方、こぎ始めの方法。
感覚的なことで言えば、自分が倒れないようにするための体のバランスのとり方。
安全にとまるためにどのくらい前からどのくらいの強さでブレーキをかけるか。
精神的なことで言えば、身につけた技術と感覚を信じて「乗りこなせるはず」と成功をイメージする。
自転車に乗れるようになるためのそういった総合的な手段を見出すことが、いわゆる「コツ」と呼ぶものです。
ただ練習するのではなく、そういった試行錯誤を少しずつ積み重ねてできるようになったはずです。
例えるなら、草が生えているだけの野原であれば、やみくもに進むのではなく、自分が通りやすくするための道を作る場所を決め、舗装する。
そうすることで、次に同じ場所にきたときに迷うことのないようにするのです。
つまり、失敗とは自分がチャレンジしていることを成功させるための大事なデータ収集であると言えるのです。
成功に必要なデータとは
それでは、成功に必要なデータとはいったいどんなものなのでしょうか。
答えは、さきほどの自転車のお話にあります。
収集するべきデータ
- 技術
- 感覚
- 精神
技術
初歩の初歩として、誰がやっても同じ結果になるような変わらない基本の方法を身につけることをすると思います。
例えば、聞こえやすい声を出したいのであれば、ノドではなく腹の底から声を出す、低音ではなく高音で声を出すといったこと。
要するに、書物やネットで調べられるような知識的なものが多くなると思います。
誰でも手軽に手に入れることができますが、反面、本当に「基礎の基礎」といったデータが多くなります。
つまりは「誰もがおこなっている方法」であり、基本であるがゆえに他者との差が生まれにくい方法です。
感覚
技術とは逆に、自分の経験でしか手に入れられない方法が、この感覚です。
例えば、歌唱法で言う「シャクリ」や「ビブラート」といったもの。
分かりやすく解説してくれる専門家もいる中でなかなか身につけるのが難しいのは、言葉で理解しにくいことだから。
だからこそ、解説する人によって表現方法はまるで違ってきますよね。
自分が感覚でつかんだことは、言葉にして人に伝えるのが難しい。
つまり、とにかくいろいろな方法を試してあらゆるデータを収集しながら「手探りで見つけることしかできないような方法」になります。
ゆえに、他者との差が生まれやすい方法だと言えるでしょう。
本質が分かりにくいと思うので、もう少し深掘りして解説していきます。
感覚は言うなれば「経験がモノをいう方法」で、「カン」に近いものです。
ひとことに「カン」と言ってしまうと運要素の強い当てずっぽうなものと考えがちですが、そうではありません。
繰り返しになりますが、「鋭いカン」に裏打ちされているのは「豊富な経験や知識」です。
例えば、ひと昔前の刑事モノのドラマなどでは「これは俺の刑事としてのカンだ!」などというセリフがよく出てきました。
思わずその刑事に「適当なこと言ってんじゃねーよ。お前にしか分からないことじゃねーか。」と言いたくなりますよね?
ですが、これこそが「鋭いカン」の本質。
経験が知識が浅い人では、この言語化できないカンというものがなんなのかすら分からないはずです。
これ、つまりはアメリカFBIでいうところの「プロファイリング」に当たるもので、それまでに蓄積された経験や知識がないと成しえないことなのです。
FBIが使うプロファイリングは、過去の様々な犯罪から統計学的にデータを抽出して、犯罪者のパターンを具現化するもの。
厳密に言えばその他の要素も取り入れながら推察していきますが、「刑事のカン」と呼ばれるものはその刑事の頭の中でプロファイリングをおこなっているようなものなのです。
つまり、その刑事の膨大な経験や知識をベースにして「この事例の犯罪は過去のデータや自分の経験から推察するとこういう傾向にある」ということを瞬時に引き出せる。
言うまでもなく、ひとつの事例をベースにするのと100の事例をベースにするのとでは、後者のほうがより正確な推察をおこなうことができます。
統計学が得意な人はよく分かると思いますが、例えばサイコロを振って出る目の確率は、サイコロを振る回数を増やせば増やすほどより正確に導き出せますよね。
だからこそ、精度を上げるためには数多くの失敗=データ収集が大事になってくるのです。
その瞬間にはムダとも思えるかもしれない積み上げなんですが、この感覚をより正確にするものは、それまでにこなした数=経験。
数多くの経験と失敗の上に成り立つのが精度の高い感覚。
机上の空論ではどうにもできないのが感覚だと認識しておいてほしいです。
精神
こちらはいわゆる「根性論」と呼ばれていたものが得意であれば大きな効果を得られるものです。
身につけた技術や感覚を自分自身の心で強くフォローしてあげるのが精神。
また、たとえ失敗が多く続こうとも、積み上げれば積み上げただけ感覚がとぎすまされ、新たなひらめきや成功へのイメージができあがるもの。
ただ野原を走り抜けるのではなく、同じ場所に戻ってきたときのことを考えて道を作り、根回しをする。
試行錯誤しながらプラスのイメージで続けることこそが大事な要素になってくるでしょう。
一発成功するには
一発成功する方法は、言葉では簡単に表現できます。
「成功するまでやめないこと」です。
「バカにしてんのか?」と思うかもしれませんが、大きな成功を収めている人はみな、そうしています。
これについてはミュージシャンのGACKTさんも言及しています。
→参考記事:結果を出す人の思考法
他にも、マーケターのマナブさんはじめ、いわゆる「ブロガー」と呼ばれる人、実業家、社長など。
「失敗は成功のための過程でしかない」という考えが軸にあり、私はこれを実践するためには必要なのは、マイナスの感情を忘れることだと思っています。
例えば、「失敗したらどうしよう」「成功者なんてひとにぎりだ」「どのくらい続ければ成功できるだろう」「今していることに意味はあるのか」など。
実際に成功している人たちは、こういった感情を忘れたかのような、ある意味で機械的で無機質な思考で動いています。
あるいは、そういったマイナスの感情が元々なく、成功することしか考えていない、成功しかゴールにしていない人も。
「成功するまで続ける、それ以外はゴールではない」というメンタルを持っていると、失敗はネガティブなものでなくなる。
というか、失敗をネガティブなものと思ってもいない。振り返ったら失敗だらけだった、そんな人もいるでしょう。
いずれにしても、たぐいまれな精神力なくしては成しとげられないものですよね。
まとめ
だからGACKTさんがおっしゃるように、「尻込みしないで動ける人」「即行動に移せる人」は最強!となるわけですね。
人間ですから恐れや不安はつきものです。
だったら「恐れや不安があって当たり前」「恐れや不安と友達になる」くらいの気持ちで臨めば、好転する出来事もたくさん出てくることでしょう。