あんまり仲良くない人とちょっとでもいいから距離を縮めたいんだけど・・・。
なんかいい方法ないかな?
こんな疑問にお答えしていきます。
どれだけ変わった相手だとしても、同じ人間ですから方法はあります。
限定条件下ではありますが、とある方法を使えば壁は取り払えます。
それは「相手を褒めること」です。
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こんな条件下の人に最適
はじめに、この私の記事が活用できる条件というのを挙げます。
条件がまれといえばまれですので、ご注意ください。
この記事を活用するのに適した条件
- あなたが相手と距離を縮めたいと思っている
- 相手が人との間に壁を作るような、人を寄せ付けないタイプ
- なんなら相手がこっちくんなよ的なオーラを持っている人
では、解説していきます。
たったひとつの方法は「褒める」
「またその話かよ」と思った人、実はちょっと違います。
褒める理由は、「自分があなたの敵ではない」ということを相手に教えるためです。
方法は「褒める」。そのひとつだけなのですが、理由が違います。
おそらく多くの人が「相手に気分よくなってもらう」「とりあえずヨイショしておく」といった理由だと思ったことでしょう。
ですが、今回は前述したとおり、条件がまれです。よくある条件ではありません。
アプローチの方法が「褒める」でも、使う理由は異なります。
伝えるのは「敵じゃない」ということ
ここであなたの心構えとしてしっかりと認識してほしいことがあります。
相手に伝えたいのは「私はあなたの味方だよ」ということではありません。
あくまでも「あなたと敵対する存在ではない」ということが伝わればOKです。
文言だけ見てみれば消極的とも矛盾しているとも取れる理由かもしれません。
しかし、この条件下の相手になんの考えもなしに距離をつめようとした場合、永遠に距離が離れたままになる可能性があります。
最終的に仲良くなるために「褒める」のですが、褒めている間、距離が近くなるまでの間は仲良くなろうという意識は必要ありません。
ややこしいのですが、例えば味方同士戦場で一緒に戦うというよりは、武器を捨て、手をあげて「俺は敵じゃない」ということをアピールする感じです。
「敵じゃない」ということが理解されて初めて一緒に戦うことができるのがこの条件下の相手なので、ゆとりをもって距離を縮める必要があります。
この意識づけができるのであれば、あとはもう終わったも同然です。
褒めるときのポイント
さて、意識づけの事前準備が整ったところで、「褒める」上でのポイントを解説していきます。
褒めるときのポイント
- 気づいたら褒める
- そのまま言葉にする
- 会話することを目的にしない
気づいたら褒める
「気づいたら」褒める・・・というワンクッションありそうな書き方をしましたが。
そのとおりです。ワンクッションあります(笑)。
要は「なにを褒めよう?」とずっと考え続けることはしないってことです。
むりやり褒めポイントを探し出した場合、大抵はわざとらしい感じのポイントになりますし、言い方もわざとらしくなってしまいます。
褒めることを前提に考えていくというよりは、その人の言動を観察してみて、「ここ、ええやん」とか「これ最高やな」と気づいたら褒める。
自然と気づいたときでいいですよ。
とはいえ、褒め慣れていないと褒めポイントもなかなか見つからないもの。
そういう場合は「相手がこだわってしていること」や「周りを考えた上で動いていること」などに注目してピックアップすると、褒めポイントが見つけやすくなりますよ。
そのまま言葉にする
「褒める」という言い方をすると、どうしても「相手を気分良くさせる」という意識が働いてしまう人が多いと思います。
それもとても大切な要素ではあるんですけどね。
でも、この状況での「気分良くさせる」は、「味方だよ」と伝えるのと変わらないので、響かないことが多いです。
ですから、単純に「相手のいいところをそのまま言葉にする」というイメージでいきましょう。
「褒める」ではなく、「相手のいいところをそのまま言葉にする」というイメージ。
つまり、例えば「ひとつひとつのことに対してよく確認して仕事をする」ことに重点を置いている相手なのであれば、
「確認するときの集中力すごいですよね」「抜け漏れなく確認しますよね」とか。
そんな感じで、できるだけ簡単な言葉で。分かりやすく。
ここに、「自分も見習わなきゃ!」とか「どんなことに気をつけて確認なさってるんですか?」とか付け加えた瞬間。
相手が「うっせえわ」という気持ちになりかねません。
大切なのは、「味方だよ」の距離感ではなく、「敵じゃない」の距離感。
「急激に距離をつめたら離れていく」。それが分かっていれば「そのまま言葉にする」の意味合いの大きさが分かるはずです。
うっすらでも「相手がどんなタイプなのか?」というのを把握しておくと、この距離感がなんとなく分かってくるようになります。
会話することを目的としない
仲良くなるためにはコミュニケーションをとるのが一番いい。
そのための身近な方法はもちろん「会話」なのだけれども、「人を寄せ付けないタイプ」に会話で距離を近づけようとしてもうまくいきません。
【一般的な相手との会話を上達させたいと考えている人はこちらの記事もどうぞ。】
→会話の重要性【会話の可能性を知らないあなたは損をしている】
→会話のキャッチボールってなんだろう?【ボールはひとつだけある】
話を戻しましょう。そもそも返事があるくらいの関係性なのであれば、こんな手間のかかる方法をとる必要はないわけで。
だからこそ、「褒める」ことで距離をつめて仲良くなるという最終目標にたどりつくには「そのまま言葉にする」ことが重要。
「褒めることから進展させて、会話をする方向に持ち込んで仲良くなろう」というのは一般的なケースの場合。
ここでも大切なのは、「味方だよ」アピールではなく、「敵じゃない」アピールなんですよね。
極めて機械的な接し方ではあるのですが、「必要最低限の言葉を使って相手のいいところを伝える」くらいの気持ちでいいと思います。
返事もない、ただこちらが一方的に言葉を投げかけている。
図式はそんな感じなのですが、距離感の取り方を間違えなければ、関係性は変わります。
まだ、相手が言葉にしてこちらに伝えていない。
だからこそこちらとしては「本当にこの人とつながることができるのか?」という気持ちになると思います。
でも、たとえ言葉や表情に表れていなくても、相手には伝わっているので大丈夫。
目に見える結果にまどわされず、続けてみてください。
実は・・・相手が敵でも大丈夫
ここまで相手がこちらを敵とも味方とも思っていない状況でのお話を進めてきました。
「でも、さすがに相手の認識が敵だったらムリでしょ?」と思った人もいるはずです。
答えは「ムリじゃない。大丈夫です」。
言葉を使ったアプローチの「褒める」ということに重点を置く理由がここにあります。
「褒めること」最大の利点は、「こちらが武器を持たず、手を上げている」と相手にしめすこと。
仮に、最初から敵意をむき出しにしてこちらに向かってくるような相手だとしても、丸腰のあなたに危害を加えるようなことはしないはずです。
つまり、相手には「味方のフリをして背後から襲いかかってくるんじゃないか」という不安もない。
「100%信頼できる人間ですよ」ではなく、「不安要素はなにもありませんよ」とアピールできる。
なんなら、明らかに敵だと分かっている相手にこそ使ってほしいと思っているのが「褒める」です。
だって、なにひとつ安心材料を提供していないのに、不安要素はないと分かってもらえる。
まるで魔法みたいじゃないですか?
まとめ
もし仮にこの方法を使う人がたくさん増えたなら、人間関係が円滑になって、ストレスフリーな世界が広がるようになります。
自分のためにもなり、相手のためにもなる。社会も快適になる。
いろんな場面で「褒める」ということに注目して活用してみてくださいね。
一般的なケースで「褒める」ことに関する記事はこちら。