最近電車の中で、背負ったリュックについてのマナーのアナウンスが多くなっていませんか?
ほとんどの人がそのアナウンス通りにマナーを守ってくれているのはありがたいこと。
ですが、電車内の乗客のみなさんがより快適に利用できるような方法がまだ他にあるかもしれません。
というわけで今回は、電車内でのリュックの扱いについて、いろんな方法を比較してみて、最良と思われる方法を導き出していこうと思います。
次のような設定でお話を進めていきます。
- 混雑する電車内
- 荷物はよく話題に挙がるリュック(よく見かけるマチたっぷりで、中身パンパンのやつ)
- そのリュックをどうするのか、その方法のメリットとデメリットを抽出して考察
- ガチガチに話すと討論番組みたいでカタイ感じになるのでトークショーのような雰囲気で話しますけど決してふざけているわけではないのでご了承ください←これ重要
- 極力客観視に努めながら、見た目で分かりやすくするために独断で危険度数を表示
- その危険度も加味しながら、最終的に他の人の迷惑になりにくい、マナーとして最適な方法を5例の対策方法から決定する
コンテンツ
リュックを後ろに背負う
これは要するに背負っている人としてはそのままで乗車というところですね(笑)
まずこの状態の要点として、
- リュックは背中の位置、つまり高い位置にある
- 背負っている本人には後ろの荷物を確認することができない
- もちろんこのまま回転などしようものなら全体攻撃
- でもリュックは背中だからやっぱり見えない、最悪気づけない
- 前進する分には邪魔にならない
これらのことから、元々死角になっている背中側、しかも高い位置に荷物があります。
視認できないぶん、他の人の迷惑になっているかどうかを判断するには触覚を頼りにするしかありません。
つまり、当たっていることを「感じ取る」しかないのですが、それができる人は少なく、携帯をいじるなどしていればなおのこと気づきにくくなります。
また、すぐ後ろにキャップをかぶった人がいたり、メガネをかけている人がいたりすれば、ちょっとしたはずみで身に着けている物越しにぶつかりますよね。
他にも背の低い人がいたりすれば顔面直撃するかもしれないし、ちょっと危険度が高めです。
リュックを後ろに背負う→危険度70%
リュックを前に抱える
一体誰が言い始めたのか?電車アナウンスでマナーだと言われる方法です。
要点は、
- リュックは胸の位置、つまり高い位置にある
- 抱えている本人が荷物を確認できる状態
- このまま回転するにしても視認できているぶん、それなりに加減することができる
- 結構いいねと思えたのも束の間、乗車するときに自分の後ろにいた場合、自分や本人の意志に関係なくおしくらまんじゅう、押されて泣く
- 人が吊り革につかまって必死こいてるときでも、電車の揺れに合わせておしくらまんじゅう、押されて泣く
これらのことから、視認できる胸の位置にあるぶん融通は利くものの、高い位置に荷物があることに変わりはありません。
また、乗車時のなだれ込みや電車の急な揺れには対応しようがなく、結局コントロールができないというのが最大の難点になります。
要は荷物がある側に人がいるかどうかがポイントになり、その点では背負う場合とあまり変わらないと言えそうです。
補足として、荷物が邪魔をして自分の足元が見えない状態なので、移動時には注意する必要があるでしょう。
リュックを前に抱える→危険度50%
リュックを足元に置く
なんだかんだでリュックの位置がキーポイントのような気がするので、男子学生によく見る、リュックを足元に置くという方法を見てみましょう。要点です。
- リュックは足元、つまり極めて低い位置にある
- 置いている本人が荷物を確認できる状態
- このまま回転しても荷物は邪魔にはならないが普通に迷惑
- 場合によっては他の人から荷物の視認がしにくく、つまづく可能性がある
- ただ、リュックが横になるのを嫌っているせいか、本人は足でリュックを固定している場合が多く、常時フリーズの傾向
これらのことから、足元という視認しやすい場所にリュックがあり、床に接地しているので基本的にリュックが人に当たる危険が極めて少なそう。
荷物自体は邪魔にならずに済みそうな優れた方法になりそうですね。
デメリットといえば、とっさに荷物を動かす必要があるときに難ありというのと、荷物に気づかないでつまづいてしまうということくらいでしょうか。
リュックを足元に置く→危険度30%
リュックをおろして手で持つ
これは自分であればこうしていそうだなという方法です。要点を挙げます。
- リュックはひざ元当たり、低いといえる位置にある
- 持っている本人が荷物を視認できる状態
- このまま回転しても荷物を手に持っているので細かいコントロールが利くだろうが、手を広げちゃダメ、絶対
- 場合によっては他の人から荷物が視認できないことも考えられるが、床上にないぶん、つまづく可能性は低い
- 自分の周囲に小さい子供がいたとき、リュックの位置がちょうど顔辺りになる可能性が多少ある
これらのことから、自分が視認しやすい位置にリュックがあり、人に当たる可能性は足元に置くよりは高いが極めて低そう。
手に持っているぶんコントロールがしやすく、すぐに対応できそうですね。
荷物につまづくこともなさそうですが、前述どおり、小さい子供が周囲にいたときには注意が必要ですね。
足元に置く場合と比べるとトータルプラマイゼロくらいでしょうか。
リュックをおろして手で持つ→危険度30%
リュックを棚の上に置く
電車アナウンスでマナーとされる方法のもうひとつです。要点です。
- リュックは棚の上、極めて高い位置にある
- 持っている本人が荷物を視認できる状態
- このまま回転しても荷物に別条はないが、自分に注がれる視線に耐え忍ぶ必要が出てくる
- 両手身体が完全フリーであり、しかも荷物が他の人に当たる可能性がほとんどない
- 棚の近くに自分がいなかったり、身長によって届かなかったりすると棚を使えない
自分が棚を使える位置にいること、自分の手が棚に届くという条件を満たしていれば可能な方法です。
この方法なら、荷物が人の邪魔になったり当たったりすることがほとんどないと言えそう。
基本、棚には角度がついていて荷物が落ちにくい構造になっていて、落下の可能性は考えにくい。
仮に落ちてしまったとしても、荷物の目の前にいるのでとっさに阻止もできるでしょう。
リュックを棚の上に置く→危険度10%
今回の私の結論
ということで、混雑時の電車内でのリュックの扱いは、危険度10%のリュックを棚の上に置くのがマナーと呼ぶのに最適なのではないかと思いました。
荷物が他の人の迷惑や危険になる可能性が圧倒的に低いのと、荷物を置くだけというスマートさは他の方法にはないメリットでもあります。
どうしてもそれができない場合は足元に置く、手で持つといったところが妥当だと思います。
また、「いつでもこの方法!」というのではなく、臨機応変に使い分けられたらそれは素晴らしいことだと思います。
まとめ
さて、みなさんはどのようにお考えになったでしょうか。
今回の検証で私の結論としてひとつ出しましたが、どんな方法を取るにしても一番大切なことがあります。
それは、独りよがりの考えにならず、自分も他の人も快適に過ごすにはどうしたらいいかの実践です。
ひとりひとりがそれを心がけて公共機関を使えるといいですね!
他にマナーに関するこんな記事もありますので、どうぞ。