個人ブログを運営するにあたって大切なことってなんだろう?
こんな疑問にお答えしていきます。
個人ブログに大切な本質的な部分から、実際文章を書くときに心がけたほうがいいことまで、広く扱っていくのでよろしくお願いします。
特に本質的なところはテクでもなんでもなくて、考え方の部分なので、いつも頭のスミに置いておくといいと思います。
コンテンツ
企業ブログの逆をいく
ということで、タイトルにも書きましたが、個人ブログを運営するときに本質的に大切になってくるのは「企業ブログの逆をいくこと」です。
「逆をいく」とは「差別化をする」ということです。
このままではあまりにもザックリしすぎているので、深掘りしながらさらに解説していきます。
差別化をするとは
- 同じフィールドで戦わない
- 読者との近い距離
- 分かりやすい文章
同じフィールドで戦わない
いわゆる大手企業や会社のブログやホームページなどは、名前自体がすでに大きなブランドとなっており、個人と比べたときの知名度や安心感などには大きな開きがあります。
「ああ、この有名企業はよく知ってる」「この企業の言うことであれば間違いない」というところですよね。
検索順位としても、ユーザーにできるだけ正確で豊富な情報を与えるべく、知名度や安心感がある大手企業を優先して表示する傾向にあります。
しかし、残念ながら個人にはこの知名度も安心感もありません。
「大手企業と競い合って、いつかその上にのし上がってやる!」という考えでは、同じフィールドで勝負してしまうことになります。
スタート時点ですでに大きな差がある状態で、大手企業と同じことをしてその上をいくというのは結構しんどいことです。
であれば、別の切り口から攻めていって差を縮めていくしかない。
まずはここの認識をしっかりと持つのが大切。
まっこうからぶつかっていくのではなく、個人でしかできない視点で工夫しながら少しずつ差を縮めていく。
大手ブログと個人ブログとはまったくの別物で、別の戦い方をしていくべきというのが本質的な大切な考え方です。
読者との近い距離
では、具体的にどのような差別化をしていくのかと言うと。
仮に企業ブランドを手の届かない憧れの遠い存在だとするならば、私たち個人ブログを運営していく者としては読者に近い存在であるほうが有利と言えます。
親しみを持ってもらうことで、知名度や安心感というものを飛び越えた「身近な存在」「友達のような感覚」が芽生え、企業ブログとは違った読者へのアプローチができるというわけです。
近年、ブログとともにSNSを併用していくといいなんていうことをよく耳にすると思います。
これはブログではあまり触れられない個人的な性格や考え方をSNSで明らかにしていくことで、共感や親近感をもってもらうことで距離を縮められるのがひとつの理由です。
それに対して、企業ブログでは個人的な部分というのはあまり重要視されません。
企業ブランドが確立しているがゆえに、企業のイメージが優先的に明確になっていればいいわけで。
むしろ企業イメージの中に個人イメージまで混在してしまうと、企業全体のイメージがグチャグチャになりかねませんからね。
つまり、個人的な考え方などを明らかにすることで読者との距離を縮められるというのは、個人ブログを運営している人の特権であると言っても過言ではないのです。
分かりやすい文章
企業ブランド、あるいは公式ブログや公式ホームページにおいては企業イメージが優先されますので、その文章構成や内容もある程度はそのしばりを受けるものです。
つまり、きっちりしたまとまった構成であったり、厳格な言葉づかいであったり、ビジネス用語であったりが必須になってきて、くだけた構成や内容はあまり好まれません。
ところが、個人ブログではむしろある程度の大まかさが大きな武器にもなりえます。
企業ブランドを必要としないがゆえに、大まかさがブログ運営者の個性になり、共感や親近感を生み出すことにもなるのです。
例えば、ブランドイメージをくずさないために、企業ブログでは難しい内容を難しい文章と言葉で書いていたとしましょう。
個人ブログにはブランドイメージがない。であれば、もっと読者に寄りそったこともできるはず。
つまり、「読者が分かりやすい文章を書く」、「読者が読みやすい文章を書く」ことが可能だし、「文章が分かりやすい」「説得力がある」と思ってもらうことだってできるのです。
分かりやすい文章を書くには
ここからは、「読者が分かりやすい文章」「読者が読みやすい文章」を書くときに心がけるといいことを解説していきます。
5つほど、ポイントにしてみますね。
5つのポイント
- 結論から書く
- 漢字を使いすぎない
- 一般的な言葉・表現を使う
- 長すぎない文節
- 口語に近づける
結論から書く
個人ブログにおいて、結論から書くのは大切です。
興味のある書き手、あるいは小説や雑誌であれば、どのような順番で書いたとしてもある程度は読んでくれるという見込みがつきます。
しかし、初めてあなたの文章を読む人はあなたのことを知らない人が大半。
検索によってなにかの答えを求めてあなたのブログを訪れている人もいるかもしれませんよね。
そんな中で前置きの部分が異様に長かったり、結局なにが言いたいのか分からない文章だったりすると、それだけで読者は離れてしまうのです。
結論を書くということは、その文章のゴールをあらかじめ読者に知ってもらうことにつながります。
どこが着地点なのかさぐりながら長い文章を読むのはつらいですよね?
そこで最初に「このことについて言います!」と前置きしてから、理由づけや自分の体験談・例などをまじえて語れば、読者にもスムーズに届きます。
漢字を使いすぎない
次に、文章全体に対して漢字を使いすぎないこと。
文章は日本語で書く人が大半でしょうから、主に漢字・ひらがな・カタカナを使うことになるでしょう。
ところが、漢字の比率を多くしすぎてしまうと、かたいイメージや読みづらさというものが出てきてしまいます。
例えば、こんな文章はどうでしょうか。
【有り得ない位に漢字を使うと読み辛くなる】
上記の一文は、「あり得ないくらいに漢字を使うと読みづらくなる」というごく普通の文章なんですが、読みづらいですよね?
ひらがなが多すぎたりカタカナが多すぎたりしても読みづらくなるので、バランスよく使い分けるといいですよ。
数字的な目安でいくと、全体の4分の1くらいを漢字にするイメージだとうまくいくでしょう。
一般的な言葉・表現を使う
文章に使う言葉や表現は、一般的に知られているものを使うほうが好ましいです。
例えば、一部の人にしか分からないようなものや、不必要な横文字などは避けるべきでしょう。
例えば、こんな文章。
【カーボンニュートラルを達成させるには、サステナブルな再生エネルギーが必要】
「聞いたことはあるような気がするけど、意味はよく知らん・・・」というような横文字を放り込むのは分かりやすい文章から離れます。
ならば、多少かたくるしくはなりますが、
「二酸化炭素を含むガス排出量をゼロにするためには、持続可能な再生エネルギーが必要」
・・・こんな感じでしっかりと日本語で表現したほうが読者には分かりやすいですね。
長すぎない文節
これは、文章の区切り(文節)を長くしすぎないようにすることです。
先ほど私が書いた文章を抜粋して、あえて長すぎる文節に合体させるとこうなります。
【検索によってなにかの答えを求めてあなたのブログを訪れている人もいるかもしれない中で、前置きの部分が異様に長かったり、結局なにが言いたいのか分からない文章だったりすると、それだけで読者は離れてしまうのです。】
・・・長いですよねえ・・・。
文節が長すぎると、主語があいまいになったり、内容がよく分からなくなる原因になるので、文節の長さには気を配ったほうがいいでしょう。
また、シンプルに「見やすさ」にも影響してきて、多くの文字が長く並んでいるとゴチャゴチャしているイメージにもつながり、読みづらく感じさせてしまいます。
目安としては、ひとつの文節につき50文字くらいまでにとどめておけばスッキリするでしょう。
口語に近づける
口語というのは「話し言葉」のことです。
個人ブログで文章を書くのであれば、口語体のほうが親近感がわきます。
逆に小説や論文のように、かしこまったかたい表現(敬語)や書き言葉(文語)は、しっかりとしたイメージは与えるものの距離感は遠いです。
口語も文語もメリット・デメリットがあり、どちらがいいとは言えないと思うかもしれません。
では、書き言葉と話し言葉では「どちらがより分かりやすい」でしょうか?
例えば、次の言葉はどちらも同じ意味ですが、「一瞥(いちべつ)した」と「チラッと見た」。
断然「チラッと見た」のほうが分かりやすいと思います。
無論、誰かと話しているときに「きのう、通りすがりの人を一瞥したときにさあ~」なんて言い方はしないはずです。
相手と意思疎通して会話をするときに、あえて難しく分かりづらい表現はしないでしょう。
読者にできるだけストレスなく読んでもらう。そのひとつの方法が「話し言葉を使う」ということです。
とはいえ、ブログは文章ですので、すべて口語で書いていたのではくだけすぎたイメージにもなりますし、まとまりもよくない。
ですから、すべて口語で書くというよりは、口語寄りの表現・口語に近づけた表現を使ったほうがいい場面が多いくらいの認識で充分です。
まとめ
個人ブログ向きの文章は、私としてはなにをおいても「バランスのよさ」というところに落ち着きます。
バランスの認識が難しい人は「どの世代の人が読んでも読みやすい文章構成」というのを意識するといいかもしれません。
また、企業ブログと個人ブログを読み比べてみるだけでも気づけることも多いと思いますので、興味のある人は試してみてください。