電車の駅の階段って割と角度が急で、混雑しているときなどは昇るにしても降りるにしてもちょっと身の危険を感じませんか?
たまたま天気が悪い日などに当たってしまえば今度は「傘」の持ち方にも危険を感じたりすることも多いと思います。
そこで今回は、階段の昇り降りと傘というふたつの危険が潜む状況での「傘の持ち方」という点に注目。
いろんな持ち方を抽出してそれぞれを比較し、乗客のみなさんが安心して階段を利用できる傘の持ち方、つまりマナーを導き出していこうと思います。
今回は次のような設定でお話を進めていきます。
- ある程度の人がいる中の、主に階段を昇る最中という状況
- 傘はコンビニなどで売っているごく普通の傘(60~70㎝くらい)
- 折りたたみ傘は除外
- 傘の持ち方、及び持った傘をどう扱っているか
- 極力客観視に努めながら、見た目で分かりやすくするために独断で危険度数を表示
- その危険度も加味しながら、最終的に他の人の迷惑になりにくい、マナーとして最適な方法を5例の対策方法から決定する
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A.傘の先端が後ろ向き、横持ちで手を前後に振る
私もたまに喰らいそうになるやつです。
この状態の要点ですが、
- 傘は横持ち(地面と傘が平行)
- 先端が後ろ向き
- 傘を持つ手を振りながら昇っている
- 手を振っているため、傘の先端が視認できない
- もちろん後方は確認できない
これらのことから、傘の先端が後方を向いた状態で常に前後に動いていますし、横持ちなので自分の視界にも収まりにくいです。
後方に人がいればとがった先がぶつかる、最悪目に刺さるといった起こるべくして起こる事故というのが想定でき、危険度は極めて高いです。
腕が伸び切った状態なので持っている人は楽な持ち方かもしれませんが、そのせいで非常に危険度が増します。
腕を振っている以上、傘の先端がどこに向いているか、横持ちだと人に当たりやすいなんてことには気が回っていないのかもしれません。
その上さらに腕をブンブン振り回すようなことがもしもあるようならば、冷や汗ものの行為になってしまいますね。
思い当たるところがあるならば、他の方法を取ることでより安全に階段を昇降することができます。
傘の先端が後ろ向き、横持ちで手を前後に振る→危険度90%
B.傘の先端が後ろ向き、横持ちで手は固定
この状態の要点を挙げます。
- 傘は横持ち(地面と傘が平行)
- 先端が後ろ向き
- 傘を持つ手は前後に振らずに固定
- 手を固定しているため、傘の先端が視認できなくもない
- もちろん後方は確認できない
これらのことから、手を前後に振らないぶん、Aよりは危険度が少ないと言えるでしょう。
しかし、相変わらず傘の先端は後ろを向いているわけで、自分の視界に収まりにくいことに変わりはありません。
後ろに人がいた場合の距離感もまったく分からない状態です。危険度は高めでしょう。
とはいえ、後ろの人からすれば、傘が動いていないぶん対処のしようもあるかもしれませんが、そのあと相手がどう動くかまでは読めませんからね。
傘の先端が後ろ向き、横持ちで手は固定→危険度70%
C.傘の先端が前向き、横持ちで手を前後に振る
要点です。
- 傘は横持ち(地面と傘が平行)
- 先端が前向き
- 傘を持つ手を振りながら昇っている
- 手を振ってはいるが傘の先端は視認しやすい
- もちろん後方は確認できない
これらのことから、常に傘が前後しているのはAと変わりません。
しかし、傘の先端が前向きであるし、前方の視界の確認自体ができるので、人の有無や人との距離感はつかみやすい状態ではあります。
自分でコントロールできる部分もあるということで、先端を後ろ向きに持っているAやBよりも危険度は下がると言えるでしょう。
しかし、自分の意識が傘の先端にいかない限りは、前だろうが後ろだろうが同じこと。
「傘の先端は危ない」という意識づけが大切になってくるでしょう。
傘の先端が前向き、横持ちで手を前後に振る→危険度50%
D.傘の先端が前向き、横持ちで手は固定
要点を見てみましょう。
- 傘は横持ち(地面と傘が平行)
- 先端が前向き
- 傘を持つ手は前後に振らずに固定
- 手を固定しているため、傘の先端を視認できる
- もちろん後方は確認できない
これらのことから、傘の先端が自分が視認できる前に向いており、さらに手を振っていないというところが特徴的です。
また、前方に人がいればその確認もでき、視界もしっかりと確保できるので、Cに比べてさらに危険度は下がったと言えそうです。
しかし、こちらもC同様、自分の意識が傘の先端になければ危険度は上がってしまいます。
自分で傘を視認できる範囲にあるわけですから、傘の先端と前の人との距離をしっかり保っておくなどの配慮が必要になってくると思います。
傘の先端が前向き、横持ちで手は固定→30%
E.傘の先端が下向き、縦持ちで手は固定
要点をまとめます。
- 傘は縦持ち(地面と傘が垂直。交差する)
- 先端が下向き(地面に向いている)
- 傘を持つ手は前後に振らずに固定
- 手を固定しているため、傘の先端を視認できる
- もちろん後方は確認できない
これらのことから、傘を自分で視認できる上に、そもそも傘の先端が人がいる方向に向いていないのが大きいですね。
前方の人や視界も充分に確認できる状態にあり、傘の先端を自分から人に当ててしまう危険度としては限りなくゼロに近づきます。
ただ、やはり目は前にしかついていないので、後方の確認についてはどのパターンでも難しいところです。
また、いくら縦持ちしていても、柄のところに手をかけて前後にすべらせて動かしてしまえば、結局AやCと同じようなものです。
だからこそ、手を「固定する」ことが大切。
さらに横持ちと違って、地面に触れないように縦持ちするには腕をまっすぐにした状態では難しいですよね。
やはり腕を曲げたきゅうくつな形になると思いますが、傘の先端が人に向かないのはこの方法だけなので、多少我慢をしてでも危険度は下げるほうがいいのです。
傘の先端が下向き、縦持ちで手は固定→10%
今回の私の結論
今回は、あたまひとつ飛び出た感じで「傘の先端が下向き、縦持ちで手は固定」が最良の方法のように思います。
人間は歩いているときや走っているときには、足に合わせて自然に手が動くようになっています。
その手に傘を持っている以上、振ってしまうのは仕方がないように思います。
ですが、そうであれば一緒に傘が動いてもあまり危なくない方法を取ることはできますよね。
そうです、それが傘の先端を下に向けることであったり、縦に持つことであったりするのです。
傘の先端の延長線上に人がいないのであれば、人に当たる可能性はいくらでも下げられますからね。
まとめ
前述しましたが、どんな方法を取るにしても、まずは傘の先が人に向くような状態を自分から作らないことだなと思いました。
これが大前提で、先端が後ろに向いているときには、ほぼなんの安全性も保てない状態と言っても過言ではないと思います。
また、自分が被害者側になることも充分に考えられます。
ですから、被害に遭わないようにする心得として、例えば傘を持った人が自分のすぐ前を昇っているのであれば間隔を充分に取るようにします。
傘を持った人の真後ろにいかないことも大切ですね。
常にこういう心構えでいることで、不測の事態が起きても冷静に対応できるだけの準備をしておくことも重要でしょう。
さらにマナー関連ではこんな記事もありますので、どうぞ。